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カテゴリ:ワイン他お酒
【12月 3日 土曜日】
当店のお客様には、私も頭が下がる頑張り屋さんがいらっしゃいます。お昼間は普通のお仕事をされ、夜には宅配会社の仕分けの仕事をしているのです。 ワインの事はお好きですが、何より268に集まってくるお客様が好きで、無い時間を縫って、当店にお見えになります。 その頑張り屋さんがお誕生日なのです、それを優しいケロタンさんが、お祝いをしてあげようと、同じ収穫年のワインを開けて頂きました。 お誕生日のワインって、通常にヴィンテージワインを楽しむのではなく、特別の意味を持ってきます。ワインは少なくとも頑張り屋さんと同じ年月をワインとして瓶の中にいたのです。 その年の太陽を受け、雨を受け育ってきた葡萄100%のワインという飲み物なのです。放っておけば酢になってしまうところを、発酵と言う過程を経て、ワインとして、その形を液体としてとどめ、そして34年振りに、開けられたのでした。 うっとりする、セニエ・ロゼのシャンパンでうっとり、豪華な気分に浸ってしまいました。 そして ★キャンティ・クラシコ / バディア・ア・コルティブオーノ まず心配だったのはデキャントするかどうか。 古いワインは、澱引きのためにデキャンターに移し変えるだけで、酸化したレンガ色の単なるアルコールを含んだ液体になってしまうことがあるからです。 そろりとセラーから出してきて、静かに抜栓。 ボトルを傾けて、人数分のワインを注ぎ分け、そのままデキャンターに残りのワインを移しました。 熟成の時を経た、独特の鉄や血などの熟成香が見られます。酸味がまだ生きています。果実味は枯れを見せていましたが、ワインとして、そのときの流れをグラスの中で楽しむことが出来ました。 ★マウント・ディフィカルティ 二本とも2003 まだ新しいニュージーランドの南端の産地セントラル・オタゴの生産者のワインです。 茶色いラベルが「ターゲット・ガリー」という単一畑のもの、そして白いラベルが、レギュラーなクラスのワインとなります。 この二つは、今飲むには、確実にレギュラーな方が美味しいかったです。 ターゲット・ガリーのものは圧しこもった恥ずかしがり屋さん、なかなかそのポテンシャルを見せてくれませんでした。 ☆コローリ・ダウトゥンノ パッシート / テヌータ・サンアントニオ[2000] イタリアの北部ヴェネト州のパッシートという葡萄を陰干しして、水分を蒸発させた葡萄で仕込むデザートワインです。シャルドネで仕込まれていることにとても興味を抱きます。 アプリコットや焼きりんご、はちみつを想わせるアロマティックな味わいに、ふんわりと茹でキャベツな印象が楽しいのです。 お誕生日ケーキと合わせて頂きました。 甘いものと甘いワインは、どうしてか甘さが相殺され、私たちでも楽しめる様になるのがとても嬉しいですね。 ですから、甘いワインはとても大切なワインと私は位置づけています。 ケロタンさんありがとうございました。 駆けつけて下さった皆さんもありがとうございました。 きっと頑張り屋さんの彼女も、とてもいい次の年を迎えられることを祈ります。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 7, 2005 12:31:40 AM
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