リキのワインよっぱらいの部屋

2010/10/31(日)17:06

ワシントン州ワイナリー・ハーベストツアー リポート No6 その2

ワシントンワインツアー(27)

 カスケード山脈の山越え  WA州のワインが好きになった時、その葡萄生育環境の知るにつれ、カスケード山脈が一つの大きな要素を占めている事に気が付いた。それから、その山並みがどのようなものか、この目で確かめたかった。シアトル~パスコの機上で、上空からは見た。いよいよ体感的に車で超える。←このアメリカの地図での道路の番号は、勝手に国道と思い込んでいます。その国道二号線で越える。  山並みの内陸側コロンビア・バレーでは、雨が珍しいそうだが、その雨に当たった。その雨で緑を併せると、緑の多さで雨の量が分かる。  ワイドな車線、緩やかな勾配の為か、その雄大さを車に乗ったままでは、実感するまでには至らなかったが、実際に120kmにも及ぶ山並みで、体感した様に思えた。  その山の内陸と海側では、植物も全く異なった。  気候が海からの影響がいかに大きいか、その水という恵みを人工的に緑に変える事の人間の偉大さを改めて知る事になる。それでも、砂漠化現象が地球のどこかで進んでいるということは、人工的であれ、素晴らしい葡萄生育環境が実現できるのは、この地が結局、適した土地という事に落ち着く。  コロンビア河のどこかの生産者が「水の価格がまた上がった。」と、こぼしていた。人工的であるということはその様な意味合いを含むのも事実だ。 (画像) 左一段目:霧雨なかを山越え。右一段目:雲に隠れる稜線。左二段目:ゆったりとした道幅、行きかう車も少ない。  コロンビア ワイナリー(Columbia Winery)  生産者概略はワシントンワイン協会のこちら 輸入Win Triangle International  1962年設立はWA州では古参の一軒。それはコロンビア・ヴァレーに大規模な灌漑設備が整い始めたのが1979年という事からも伺える。  現在はあのカリフォルニアのゲイリー・ファレルも擁するAscentia Wine Estatesという大手の傘下にある。  同州のパイオニア的存在でもあり、ヴィオニエ、ピノ・グリ、カベルネ・フラン、シラーなどの品種をもたらした生産者でもある。  ワイナリーはシアトル近郊のウッディンビルの街に位置し、葡萄は主にヤキマ・ヴァレーからやって来る。歴史ある建物、木曜日という平日にも係わらず、多くのお客が思い思いにテイスティングを楽しまれている。  このワイナリーの地元での高い人気を表している。 164. 2008 Pinot Gris 165. 2007 Merlot Columbia Valley 166. 2008 Gewurztraminer 2008 167. 2009 Cellarmaster's Riesling (画像) 左一段目:コロンビア・ワイナリーの古風な外観。右:コロンビア・ワイナリーの門。左二段目:込み合うテイスティング・ルーム。  コーヴェイ・ラン(Covey Run)  生産者概略はワシントンワイン協会のこちら 輸入ピーロート・ジャパン  1982年設立は老舗の部類。現在はコロンビア・ワイナリーと同じくAscentia Wine Estatesの傘下となっている。  この地に多く生息していたウズラをモチーフにしたのは、夫婦仲が良い事から幸せのシンボルとして。  才媛の美女Kate Michaudさんはこのワイナリーのワインメーカーを2007年より勤める。  訪問した先は、ワイナリーではなく、テイスティングルームであった。 168. 2006 Chardonnay COLUMBIA VALLEY RESERVE 169. 2005 Cabernet Sauvignon COLUMBIA VALLEY RESERVE  9月15日キャニオン・ランチ・ヴィンヤードでもテイスティングをしている。彼女の仕込んだワインは酸が大切にされた、骨格のハッキリとしたワインだったが、その彼女が入る前のワイン達には少々「??」を感じた。 (画像) 左:ワインメーカーのケイトさん。右:コベイ・ランのテイスティング・ルーム案内看板 ワシントン州ワイナリー・ハーベストツアー リポート No6 その3へ続く

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