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真空管専門のヴィンテージサウンド
真空管専門のヴィンテージサウンド代表の真空管ばなし
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日曜日, 7月 5th, 2009
バイアス調整のまとめ最後に、バイアス調整のポイントについてまとめてみます。 バイアス方式 | 適用管 | バイアス調整 | 自己バイアス方式
(セルフバイアス方式、オートバイアス方式、カソードバイアス方式ともいう) | プリ管
パワー管 | 不要 | 固定バイアス方式(電圧可変型) | パワー管 | 必要 | 固定バイアス方式(電圧固定型) | パワー管 | 不可 |
ここまでくれば、バイアス調整については、正確な知識を会得されたと思いますので、本コラムで最初にご紹介した質問をもう一度確認します。 - 「ギターアンプの真空管を交換したいが、バイアス調整が必要ですか。」
- →バイアス方式が固定バイアス方式(電圧可変型)であれば、必要です。自己バイアス方式であれば不要です。なお、固定バイアス方式(電圧固定型)である場合には、バイアス調整ができませんので、当該バイアス電圧に対応するようにセレクトされたパワー管を使うか、ヴィンテージサウンド®の逆バイアス調整を利用してください。
- 「特性が揃ったマッチドの真空管を購入すれば、バイアス調整がいらないと言われたのですか。」
- →誤りです。固定バイアス方式(電圧可変型)の場合には、特性が揃ったマッチド管を使っただけでは、バイアス調整をしたことにはなりません。あくまで、マッチド管の用意は、バイアス調整前の準備にすぎません。従って、マッチド管を交換した後に、改めてバイアス調整が必要となります。
- 「バイアス調整をしないとアンプが壊れますか。」
- →壊れる場合もあります。固定バイアス方式(電圧可変型)の場合には、適正にバイアス調整しないと、過電流が流れて各部が焼損する場合もあります。なお、自己バイアス方式の場合には、バイアス調整が不要で、検査済みのパワー管を使用していれば、正常に動作します。また、固定バイアス方式(電圧固定型)の場合には、当該バイアス電圧に適合しないパワー管を使うと、過電流が流れて各部が焼損する場合もあります。
- 「同じ規格・ブランドの真空管に交換すれば、バイアス調整は不要ですか。」
- →固定バイアス方式(電圧可変型)の場合には、誤りで、バイアス調整が必要となります。なお、自己バイアス方式の場合には、バイアス調整は不要です。また、固定バイアス方式(電圧固定型)の場合には、バイアス調整ができないため「同じ規格・ブランド」という条件よりも、「同様の電気的特性」という条件が重要で、この条件に該当するパワー管に交換する必要があります。
- 「バイアス調整は自分でできますか。」
- →ある程度の技術スキルがあれば、バイアス調整自体は難しくないため、できると思います。但し、感電等の危険があるため、あくまで、自己責任にて行ってください。
- 「自分のアンプはバイアス調整不要と言われたのですが。」
- →バイアス方式が自己バイアス方式であれば、不要です。なお、固定バイアス方式(電圧可変型)の場合には、バイアス方式は必要です。また、固定バイアス方式(電圧固定型)の場合には、バイアス調整ができないため、当該バイアス電圧に対応するパワー管を使用してください。
- 「純正管を使えばバイアス調整が不要と楽器店に言われました。」
- →半分正解で、半分不正解です。メサブギーのように、固定バイアス方式(電圧固定型)の場合には、正解です。但し、純正管以外は使用できないかの誤解があるようですが、ヴィンテージサウンド®の逆バイアス調整をご利用いただければ、音色が異なる他ブランドのパワー管にも交換できます。なお、自己バイアス方式および固定バイアス方式(電圧可変型)の場合には、純正管である必要性は全くありませんので、自由にお好みのブランドのパワー管を使用することができます。
以上 2009.7.5 Good music ! |
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最終更新日
2011.11.04 14:38:34
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