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カテゴリ:DVDウォッチ
今日は、2年ぶりにSフィルのエキストラのオファーが来た。 本番は10月。久しぶりの芸劇だ。 早速、予習開始!ということで、OフィルもVフィルの曲も置いといてカラヤン/ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 作品88のDVDを観る。 実はこの曲。 最初に弾いたのは、楽器を始めて1年経たない時。 高校の部活で1楽章だけ演奏したことを思い出す。東京文化会館で。 あの頃は、平気で1日10時間くらい楽器を弾いていた。 今考えると、とんでもない生活だった。 その後も、あちこちのオケで何度も演奏している曲である。 最近では、2年前に所属するT管弦楽団でやったばかり。 ドヴォルザークという作曲家は、ヴィオラや第2バイオリンに16分音符の刻みを多用する。 しかしそれ以前の作曲家とは違い、その刻みが曲の進行をしていることが多く、刻み甲斐のある曲が多い。 さて、今日の1枚はカラヤンの晩年の映像。 「カラヤンの肖像」としてリリースされているシリーズの1枚。 この時期のカラヤン&ウィーン・フィルの演奏は、思いのほか楽譜に忠実に演奏しようという印象を受ける。 今日もスコアを見ながら、(DVDなのに)聴いていたが、見落としが値がppが忠実に演奏されており、前にmfで出てくる同じフレーズとは明確に弾き分けているのが分かった。 ということで、2回続けて見てみる。 2回目は、スコアは置いておき、映像に専念。 ウィーン・フィルという楽団は、何て素晴らしいのでしょう! 凡そ我々では思いもつかないようなボーイングをつけている。 それが音楽的に、もっとも適していると彼等(コンマスの独断かも知れないが・・・)が判断した弓使い。圧巻です。 もちろん、単純にそれを真似すれば良いということではないが、彼等だからこそ為しえる技なのでしょう。 前にウィーン・フィルの先生を向かえて、ウィンナー・ボーイングのレッスンを受けたことがある。 彼等は石の文化なので、ホールの残響空間を上手く利用した演奏法を長い歴史の中で開発した。(もしかしたらもっと昔、ジプシーの時からそういう奏法があったのかも知れない。) 我々日本人は、木の文化。コンサートといえば、町にある劇場は長い間、講演や映画上映も行う多目的ホールが主流だったため、残響の無いデッドな空間での演奏法が発達してきた。 現在では、日本の国内も優れたコンサートホールが増え、アマチュアでもそうした本物の奏法を身につけようという機運が高まっている。 この映像には、歴史に残る名コンサートマスター、今は亡きゲルハルト・ヘッツェル氏が、コンマスの席で元気に演奏する姿も収められている。 もちろん2楽章のソロも見逃せない! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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