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2011/11/06(日)20:51

配当から考える株式投資の優位性【2回目】

投資スタイル・手法など(112)

 ところで、受取配当を年20%成長させるにはどうしたらよいでしょうか。 (1)保有銘柄の業績向上で配当が20%増加する(最も望ましい) (2)保有銘柄の配当性向が20%増加する (3)20%元金を増やす (4)配当利回りが20%高い銘柄に入れ替える  私の考えではマーケットはそこそこ効率的で、高利回りの銘柄はそれなりのリスク(同業他社が多い、景気循環、成長頭打ち)を内在している可能性が十分にあると思っています。4327日本SHLのように低成長でもキャッシュリッチで自社株買いによりEPSを高めて増配してくれる会社もありますが、適度に成長中で増配余地が十分にある銘柄の方が好みです。例えば2735ワッツなど、前期は配当を倍増、今期は25%アップしたにもかかわらず、配当性向は15.3%にすぎません。  基本的には(1)の業績向上により配当が増加する銘柄でポートフォリオを組み、(3)で元金を増やして受取配当の増加を加速させるのが理想でしょう。  定期預金で毎年利息をもらう場合、その利息を前年より20%多く受け取るためには、元金を20%増やす必要があります。配当を前年より20%増やしてくれる銘柄を保有することは、毎年利息をもらいながら元金が自動的に増える定期預金を持っているのと同じことになります。  個別銘柄投資は調べるのが面倒ですし、リスクもそこそこにありますが、それらを乗り越えてでもやる価値は十分にあると思います。こんなにも魅力的な金融商品なのですから。

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