2009/06/12(金)17:01
心の視力
米国の国際ピアノコンクールで
優勝したピアニスト辻井伸行さんは
生まれつきの全盲です。
お母さんは辻井さんを小さいころから美術館や
いろんなところに連れ出し、眼の前の色、形、
様子を語って聞かせました。
そのおかげで辻井さんは
「花火に行っても、心の中で
色とりどりの花火が開く、
母のおかげで何でも、心の眼で見られるようになった、
不自由はありません」
と言います。
風や水の感触が、
豊かな色を伴って感じられる
辻井さんは心の眼が開かれました。
心の眼を開いたのはお母さんです。
心の眼を開く、最高の視覚トレーニングを
されたのですね。
私たちは実際には眼球ではなく
脳で見ています。眼からの映像をもとに脳の中で
映像を作っているのです。
辻井さんは眼からの映像が入ってこなくても
お母さんの言葉の力により脳で
豊かな映像を作ることができるようになったのでしょう。
愛のある言葉の力、大事ですね。