ヴィニシウス・カントゥアリア 「SILVA」
以前、ACIDMANのディスクレビューを描いたときに、触れたのがこの作品。 ヴィニシウスの活動拠点が、N.Y.であることを考えれば、厳密には地球の裏側から飛んで来たアルバムではない。 しかし、ブラジルをハッキリと意識して創られた作品ではある。 ギター一本で、ボサを軽く引き流してくれているような作りでありながら、メッセージ性や国際色は豊かだ。 日本人アーティストも手を貸している。 素晴らしい作品なのだが、もう少し枯れた部分があって欲しかった。 インターコンチネンタルでの影響が強く、アーティスト色を感じる。 それがダメなことではないが、個人的な願望としてのシンプルさに欠けるか。 それでも、聴くに値するアルバム。