神戸魂

来季の戦力構想外が契約解除の一因とのこと。
この一年半の貢献と実力を思えば、今でも信じられない気持ちです。

ブラジルのビッグクラブを渡り歩いた経歴は伊達じゃなかった。
テクニック、フィジカル、高さはどれも凄いものがあった。
まあ、スピードと運動量こそ平凡ではあったけどね。
それでも中盤での圧倒的な存在感はJリーグでも屈指だった。

去年の後半戦の快進撃はニウトンの存在無くしてなかったのは間違いないこと。
今年も夏前までは絶対に欠かせない存在として中盤に君臨した。
その絶対的な存在感は「神戸のへそ」と讃えられたほど。
高い実力に裏打ちされたプレーに僕たちはどれだけ助けられたことか。

でも、プレー以上に僕たちの心を掴んだものがある。
それは人間性の素晴らしさではないだろうか。

いつも明るくチームをまとめてくれた。
特に今年の前半戦はチームをよく引っ張ってくれた。
まるでニウトンが事実上のキャプテンのようにも見えたぐらい。

そして、ファンを大切にする姿勢も素晴らしかった。
いつでも明るく誠実にファンに向き合っていた。
老若男女誰にでも、その姿勢は変わらなかった。
これに関しては、いつか見たいぶきの光景が忘れられない。

身長80センチほどの幼児との写真撮影の場面。
足を大きく前後に開き、片膝を地面に付いてまで目線を合わせようとしていた。
腰を屈める選手は割といるけど、ここまでやる選手はいないと思う。

ただ、結果を出しただけじゃない。
ただ、凄いプレーを見せただけじゃない。
ただ、明るく陽気に踊っていただけじゃない。

周りを前向きに明るくするメンタリティ、
誰に対しても誠実な姿勢、
そんなニウトンの人間性こそが素晴らしく、私は感謝をしたい。
だから余計に別れが悲しい。

でも、いつの日か出会えるチャンスはあると思う。
おそらくニウトンはブラジルのビッグクラブで活躍するはずだから。
クラブW杯もあるし、スルガ銀行杯もあるから。
またニウトンと出会えるかは僕たちの努力次第なんだ。

ありがとうニウトン。
あなたと出会えて本当に良かった。
いつかまた会える日を楽しみに頑張ります。

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