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発達障害を「個性」と表現される方がいます。
どうか、その表現をやめてください。 発達障害は個性なんかじゃないんです。 「障害」なんです。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ この表現を好んで使っているのは 発達障害と診断された子をもつ、親御さん。 発達障害を支援してくださる方たち。 子供の可能性を信じる気持ち・・・とてもよくわかります。 発達障害者を支援したいという気持ち・・・とてもありがたいです。 でも、どうか、個性という言葉を使わないでください。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ 「個性」という言葉が使われ続ける限り、 社会の発達障害に対する支援は遅れ、 発達障害者の抱える苦悩は、闇に埋もれ続けていくでしょう。 ・誰しも得意不得意はあるんだから! (そう考えたら、社会の誰しもが発達障害って言えるよね!) →問題の本質を濁しているだけです。 現に「社会動かしている大多数の人間(社会に適応できている人間)」と、「社会に適応できていない我々」とがいるのです。 ・障害じゃなく個性なんだから! →その言葉は・・・わたしにとってみれば 『癌は個性』 『心臓疾患は個性』 と、表現されることと同じように感じられます。 私は、発達障害を抱えるために 「生きていくことが困難」なんです。 自ら命を絶ちたくなるほど、いま生きていることに悩んでいるんです。 ・たとえ努力と工夫でどうとでもなるはずなんだから! →「努力」と「工夫」は、生まれ持った能力の上に積み上げていくものです。 どんなに努力をしても、どんなに工夫をこらしても、 まったく歯が立たないことが山ほどあります。 障害を抱えるこの私自身ですら、 それが「不得意」なのか、「不可能」なのかわからないのです。 「自分には努力が足りないのではないか?」 「まだ工夫が足りないのではないか?」 と、自責の念ばかりが募ります。 ・発達障害を抱えながら成功している人もいるよ!だからあなたも頑張って! →発達障害を抱えながら、成功された方がいる。 特別に生きづらさを感じることなく、社会で生活されてる方も多くおられるでしょう。 でも・・・圧倒的多数の当事者は、社会に「生きづらさ」を感じているんです。 【社会に適応できている当事者】が成功体験談を本にまとめ、 自らの体験を語ることで、発達障害に対する知名度はあがるかもしれません。 だけど、 【社会に適応できていない当事者】には、そんな能力も、力もありません。 当事者の発した「発達障害【でも】できるんだ!」という言葉は、 社会に受け入れられ、多くの人に伝わっていくうち、 どういうわけか「発達障害【なら】できるだろう!」という言葉になって返ってきます。 心の底から、ほかの当事者の成功を祝えるような、 そんな社会になってほしいと願っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年08月28日 00時09分20秒
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