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2006.01.19
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カテゴリ:カテゴリ未分類
映画館に足を運ぶということが、アメリカに来て以来ほとんどなかった。
結婚してすぐの頃、 義理の姉たちが連れていってくれたのがディズニーのファンタジア2000だった。あれは特に長姉の趣味。 英語がわからなくても分かる内容だけど、 大人向けではないよなー。 その後一度夫が連れていってくれたのは老人4人が主人公で何かする、という 内容もわからず、華やかな女優もないストーリーものだった。上映中まぶたが重くって仕方なかった。

今回はasaさんがイタリアで見た、という Memoires of a Geisha。彼女のブログでのこの映画のコメントを見て、 なんだかとても見たくなってしまった。 それに在外日本人としては京都の風景がとても懐かしく感じられる。

最初は一人で、と思っていたが(小さい子を連れて行くのは 当然まわりに迷惑がかかる)小梅は自分も行きたいと頑張る。 夫は自分は乗り気ではなさそうだったが、
もともと日本への関心は高い。 見ればきっと気に入ることをどこかで知っている私は、みんなで行こうと言ってしまった。 問題は伊織。2才児の子供に映画館の大音響と大画面、 大丈夫だろうか。 でも君だけ置いていくわけにもいかないのだよ。

伊織は 映画の予告編でこわがってしまった。トリスタンとイゾルデ。 いいよ、壮大なクラシックもので。 ママ、 ビッグハグ。 それから ママ、おうちかえろ。おうちかえろ。 日本語で一生懸命説得を試みるのだが、どっこい、映画を見たくて来たのは君のママだよ。 大丈夫よー、としがみつく息子を抱きかかえながら 本編が始まるのを待った。

いざ始まると、映画館の映像と音響の迫力に 最初ギョッとしていただろう息子は日本の雰囲気に引き込まれていった。小梅は着物が大好きなので最初からジーッと見入っている。夫はひたすらクールに、3度ほどポップコーンを買いに行ったり、子供のトイレや飲み水を調達しに出たり入ったりしていた。
それでもストーリーが一番わかっているのは彼だった。桃花、って誰?と聞く私に、えっ、と絶句するほど私のヒヤリング能力は乏しかった。ガクッ。

大体の筋は映像の流れでわかるけれど、細かいところは聞き取れないとやはり無理。映画が終わって映画館のロビーで Allora signora、と夫のレクチャーが始まった。 えっ。あっそう? あ、そーいうことだったの、としきりに感心する私。(勉強不足がたたった。英語やらないとなー。) ただ水揚げ、というような日本語は私たち日本人にはすぐピンとくるけど、外国人にはわからない。その辺は私が彼に説明した。お互いに、へー、ふーん。あ、そーお。

映像はハリウッドのセットが大部分だろうけど、本当にゴージャスに、美しく出来ていた。主演3女優が中国人だといっても、大画面で見てあれほど美しければ何の不満もなかった。 純粋にきれいで、ため息が出た。

そして日本人の私には、桃井かおりの演技に引き付けられた。イタリアの吹き替えでは声の感じが御本人とは違うとasaさんが書いておられたので、ぜひ御本人の本当の声を聞きたかった。すごい迫力。オーディションで役を勝ち取った人の、堂々たる演技だった。 渡辺謙の声は優しく、柔らかい。強面のタイプの俳優さんだが、この声でいい人役の印象が強くなる。

内容には触れておかないけれど、見てよかったと満足した。ジャポニズムが溢れていて、日本から離れている日本人には 何か切ない郷愁を感じさせる映画かもしれない。DVDが出たら買うだろなー。

Geisha は自分たちにはミステリーだ、とつぶやいた夫に言った。うん、一般の日本人の私たちにもミステリーよ。だからこそ私たちにも不思議な感情を起こさせる。立ち入ってはいけないような、でも怪しく美しい。

主人公のちよちゃん、が さゆり へと変貌を遂げる時がいちばんせつなかった。
(ちよちゃん役の女の子がまた愛らしく、きれいな子だった)花街の世界に、少女の時から入れられて やがて自分がそこの花になる。きれいだけれど、純粋な白い世界とは離れてしまう。それでも、ちよちゃんがさゆりになっても 愛しい人の白いハンカチを大事にしまって持ち続ける姿がいじらしかった。





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最終更新日  2006.01.20 03:42:53
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