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2006/05/18(木)14:50

アメリカン・アイドル セミファイナル

...もうほとんど、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」状態になってきたアメリカン・アイドル。 観ている方はワクワクするけど、 当事者たちはプレッシャーで気が気でないんじゃないかと心配してしまう。 大本命と噂されたクリスが落ちたのが一週間前。 ファンテイジアが勝者となったシーズンの ラトーヤ・ロンドンみたいだな。...って、その時期のは日本に放映されてないか。 彼が落ちた回の そのパフォーマンスは決して悪くなかったが、 回を重ねるにつれ 疲れをみせていたような気がした。喉を絞めるように歌っていたので、 その点はジャッジたちも気をつけないと、と言っていた。その点では 彼がボチェッリに会えたことは すごくラッキーだったんじゃないかと思う。プロの発声法というのが やっぱりあるだろう、長年ずっと歌い続けるために。 私の耳には、彼のパフォーマンス、2週にわたってだったか 2曲ほど微妙にキーがずれたまま走ってしまったように聞こえたから、彼が落ちた時も そんな馬鹿な! とは思わなかったのだ。 ただびっくりしたのは、あの程度のミスで落ちるほど、今回のレベルが高いのか? という点と、 意外にアメリカの視聴者はお利口なのか!? という信じがたい再評価が頭を駆け巡ったことだった。(笑) ま、もしかしたら州対抗になってんのかもしれないけど。(笑) ベスト3のパフォーマンスは、キャサリーンの2曲目、サイモンが選曲した Somewhere Over the Rainbow が 卓越していた。 この曲は映画、「オズの魔法使い」(ジュディ・ガーランド主演;1939年)の主題歌として名高いけれど、よくこんな曲を彼女にあてたな、と サイモンの選曲の確かさを見直した。 下手をすると すごく退屈になるタイプの歌だ。 で、見事なアレンジに 彼女の ボイストレーニングの力量を加えて、このシーズン一の出来になった。 キャサリーンは 発声の基礎がものすごくしっかりしている。 教育の成果、という感じで 彼女を作り上げたお母さんに拍手。 ファンティジアの 「サマータイム」 のときもこんな感じだったなあ。 聴く側を圧倒する何かがあって。 で、あらためてジャッジ3名さまの存在を思ったりもした。(暇ね) お寿司でいえば、サイモンって ワサビみたいな 存在だよな、と思ったことに端を発して、じゃあランディは醤油だな、ポーラは...ピンクの甘酢生姜。(笑) で、彼らがあっての寿司ネタ、いえ候補者たち。 皆 いい味だしてます。 正直なところ、今回はあまり勝者、敗者にこだわる必要を感じないのだ、 一視聴者として。 クレイ・エイキンが 頂点に立たなかったときみたいに。 関係ないけど、 クレイくんが出てきた時、 サン・テグジュペリ作の「星の王子様」そっくりで すごく気に入っていた、 当時のシーズンのオーディション。 今回のケビン君が 道頓堀の「くいだおれ人形」 に見えたのに比べて、 なんなんだ この違い。(爆) ...と、横道にそれてばかりですが。 テイラーくんが ハーモニカを吹き鳴らしていたときは、まさか ここまで残るとは思わなかった。 でも彼が ギターを弾いたりハーモニカを鳴らしたりと、あ、本当に彼はミュージシャンなんだな、とわかって嬉しかった。 頑張ってね、 最終の2人とも。 どっちが勝っても負けても、この場合どちらも勝者だ、間違いなく。 で、どちらが勝ってもいいので... 来週を楽しみにしましょっと。

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