2008/08/13(水)05:12
チキチキ・バン・バン
映画、 Chitty chitty bang bang のDVDを、地元の図書館で見つけた。
メリー・ポピンズ、サウンド・オブ・ミュージック、アニー、 オリバー!、 雨に唄えば... と 何となく子供たちが喜びそうなミュージカル映画 DVDを ここ数年 一緒に観たりしているのだが、
ふと夫が言った ああ、チキチキ・バン・バンも聴かせなきゃ の言葉がずっと引っかかっていた私。
歌は有名なんだけど、 映画は観たことがない。
図書館の児童コーナーのところで 半年ほど前に購入されたらしく、New のラベルが貼ってあった。
お~、借りずにいられようか!
で、昨晩 既に遅かったので 話の筋は無視して 音楽の個所だけ 拾って鑑賞。
子供たちも私も 夢中で聴いた。夫? 疲れて poltrona(肱掛椅子)でうたた寝してたな。
いい音楽だな、 と思う。
なんだか、うちの子供たちには ゲーム機やコンピューターをなるべく与えないで、 クラシックと言える映画を見せたりしている。 その反面で 最新のサンレモ歌謡祭とか ビデオ・イタリアとかも見せてるけど。
私が子供だった頃、 そういうものにお目にかかった記憶がない。
で、私が 子供時代に これを受け取っておけばよかったなあ なんて思うものを、 子供たちに紹介している... 気がする。
そんな日々の暮らしの中で、 古き良き時代のアメリカ に 何らかの形で触れながら、
近頃やっとアメリカ暮らしが 自分の中でスムーズになってきた。
日本の断片を おっきなものもちっちゃなものも 自分の内に抱えたまま、 アメリカに移住した日本人という状況なんだろうな。
でもここにいる イタロ・アメリカーノ(イタリアン・アメリカン)の二世・三世より イタリア的な自分でもある。
このごちゃまぜの文化の中で育つ 小梅と伊織。
ユニークに育ってほしいもんだ。
とはいえ、何よりも 安全に、 健康に。
そんなことを思いながら アッシジの聖フランチェスコや サンタ・ルチーア など聖人たちに 子供たちの無事を願って とりなしの祈りをと 祈っている。
この夏、 9/11 (Sep.11)関連の図書を やっと読む事ができて、今朝 炭疽菌を あの当時に撒いていたのでは、とFBIが容疑をかけていた米人研究者が自殺 というニュースを知った。
アメリカに違和感を覚えながら 9/11 が起きて、あの炭疽菌騒ぎが起きて。
夫は イタリアに移った方がいいんじゃないかと あの頃言っていた。
日常の暮らしに 恐い、という感情を抱いたことを 覚えている。
あれから7年が経とうとしている。
今の 落ち込み気味のアメリカに、
痛みや弱さを 体験している この国に
どこかで やっと親しみを感じている。
イタリアを離れてもうすぐ 丸10年。
訪ねなくては。
心の故郷は どこなんだろうなあ。
道頓堀の食いだおれ人形(太郎)が姿を消すといって ものすごく寂しくなった 自分でもあります。(← やっぱり大阪人かな?)