2006/08/05(土)00:24
人生の残り時間
人生の残り時間について、最近よく考えます。
不穏な事件も多いし、世の中殺伐としているし....そういえば、最近「日本沈没」なんていう映画を見たことも少しは関係あるのかしら???
社会の現象は抜きにしても、自然災害だけは免れないことは歴然としています。10年前の神戸の震災。あの大地震が東京を襲ったら.....考えるだけでも身震いします。
その時がきたら.....もう助からない、と思った時に、やり残したこと、最も悔いを残すことって何だろう?そんな風に考えてみたのです。
こうしたことは、普通に健康に日常を送っていると、ほとんど考えないことですが、重い病気を抱えている人、かなりご高齢の人、何かの理由で余命がわずかであろうことを知っている人たちは、日々、感じているだろうことなのです。何が今の自分にとって大事なのか。それをクリアにするために、時にはこうしたことを真剣に考えてみることって、とても有効な気がします。
最後の数カ月、数日という時に、今の生活をそのまま淡々と続けたいと思う人は、どれくらいいるのでしょうか。仕事に追われている人は、ちょっと考えてみて下さいね。最後の最後まで心残りだと思うことは、果たして今の仕事のことなのでしょうか。
ほとんどの人は「No」と答えるのではないですか?
私も「No」と答えます。
私は、今の仕事が好きですし、仕事はイコール人生、とさえ思っている人間です。自分自身のキャリア形成が、人生の優先順位のトップじゃなかった時代は、多分ないと思います。
しかし....!最後の最後に思い出すのは、仕事のあれこれではない、と言い切れます。最後の最後に思い出すのは「愛しい人」の姿とかぬくもりであり、一緒に過ごしたいのは「恋人」とか「パートナー」という存在だろうなぁと、確実にそう思うのです。
もし、誰かに「ごめんなさい」と言い忘れていたとか、傷つけてしまったとか、ケンカしたまま別れてしまったとか、そういうことも悔いになると思います。だから、必ずわだかまりは早いうちにとにかく解消しておく。たとえ相手が許してくれなくても、とにかく自分からは「ごめんなさい」の意思表示をしておくこと------。
こんなことを考えるようになったのは、やっぱり歳を重ねたからかもしれません。
人生の残り時間について、考えるようになったのです。
先日、結婚したばかりの友人が、こんな風に言ったのです。
「人生なんて短いんですよ!好きな人がいたら1日も早く一緒に暮らす方がいいですよ。だって、アッと言う間に70歳ですよ」って。
まだ30歳になったばかりの彼女の言葉が、とっても新鮮でした。屈託のなさ、素直さが輝くばかりの笑顔をさらに美しく見せていました。いいな~って、本当に心からそう感じた瞬間でした。
人生の残り時間は、誰にもわかりません。だからこそ、たとえ明日死んでも本望だという生き方をしたいですね。あなたにとって、一番大事な人は誰ですか?
つまらないことに心のエネルギーを浪費したりせず、一番大事な人のために、大切な時間を使いましょうね。