2005/12/25(日)10:47
大奥~華の乱~に見る、眉毛の象徴。
先週で終わってしまた大奥。
スペシャルがあるということでまた楽しみです。
さて、この大奥~華の乱~では、それぞれの立場を衣裳・鬘・メイクで表現されていたのを気づかれたでしょうかと、日記に書きました。
今日は、少々、そのあたりを触れてみたいと思います。
今回の登場人物の中で、びっくりしたのが、「お伝の方(小池栄子さん)」ですね。なんつったって、眉毛がない!!
監督さんから眉毛をそって欲しいといわれたそうですが、実際には、化粧で消しているそうです。
眉毛を剃る習慣は、平安時代からありましたが、特に既婚者のしるしとなるものであったそうです。
眉毛は、感情を表すのに1番ふさわしい場所です。その眉毛がないというのは、かなり感情を殺しまた、それだけに、主人に尽くすという気持ちの表れなのでしょうか?
良く見ると、他の人は、眉毛は剃っていません^^;
たとえば、公家出身の信子(藤原紀香さん)は、眉毛があります。
この監督の演出の違いは一体なんでしょうか?
公家という立場から、自己確立をしていることを表現すべく、眉毛は、きちんと描かれ、口紅もはっきりとした色を丁寧に描かれています。
化粧法の中にも、大人顔・子ども顔というのがありますが、はっきりきちんと描かれているのは、大人(=冷静・完成)を表現します。
また、眉毛に注目すると細く・長く・眉山は、やや鋭角気味にでも、眉や交じりを長くすることで、鋭角にある、きつさをフォローしています。
補足:眉毛が細く長い(=大人の女性)鋭角(=キツイ印象)
眉毛のないお伝の方は、感情を押し殺したという立場でありながら、しっかり「目力」のある小池栄子さんを採用したので、見ていてとても感情が伝わってきてとても楽しかったです。
また、他にも口紅も色などにも注目すると面白いとは思いますが、
それはまた次回の時に・・・
とりあえずスペシャルに期待しています。