2010/11/15(月)14:10
シチリアツアー5日目プラネータのブオニヴィーニ醸造所
シチリア醸造界のリーダー的存在として若手醸造家他
ファミリーの若々しさで国際的なマーケットを清々しく
闊歩するように進むのが
プラネータ社
です。
その本拠地はアグリジェント県のメンフィにあるわけで
4年前にすでに訪問していたことと、今回のツアーは
シチリアの東南部に焦点を絞っていたので、その流れで
同じプラネータ社の
ブオニヴィーニ醸造所
を訪ねました。
日本でお会いして快く我々の訪問を受け入れてくださった
フランチェスカ・プラネータさんは生活の場でもあるミラノに
いらっしゃって、お会いすることはできませんでしたが
ブオニヴィーニで醸造チームの一角を担うパトリツィア
さんが我々を迎えてくださいました。
目印になる者がなにもないところなので(^^;)
パトリツィアさんが近くまで迎えに来てくださいました。
コノブオニヴィーニ醸造所では、ネロ・ダーヴォラ種の最古傑作の
ひとつ
サンタ・チェチリア
サンタ・チェチリア [2005] プラネタ価格:6,000円(税込、送料別)
と、シチリアが誇るデザートワインの傑作のひとつ
モスカート・ディ・ノート
【6本~送料無料】パッシート ディノート 2007 プラネタ 500mlPassito di Noto 2007 PLANETA価格:4,777円(税込、送料別)
の2種類が醸造されています。
手前がモスカート種の畑。向こう側がネロ・ダーヴォラの
畑です。
印象的なのは、その地面の白さですね。石灰を敷き詰めた
ように白いです。
石灰質の土壌は、エレガントなワインには欠かせないもの
ですね。シャンパーニュしかり、シャブリしかり
またバルバレスコ、バローロしかり・・・。
サンタ・チェチリアのエレガントさのベースとなって
いることに、これで合点がいきます。
これは日本人の書家とのコラボ作品ですね。
これがワイナリーの入り口なんですが、素敵な演出効果が
なされていました。まず花々で飾られた入口、まるでトンネル
のような入口を入っていきます。
突き当たって、右に回ると・・・
トンネルが続き、なにやら異質な光が見えてきます。
で、見えて来たのが醸造システムの第一段階
ステンレスの発酵槽となります。
階下のバリック倉庫です。
見学を終えて、そのバリックに囲まれたガラス張りの
部屋でワインテイスティングです。
テイスティングが終わってからは、ランチタイム。
ブオニヴィーニは、3,4のアパルタメントがありまして
その一部屋を使っての、極上のシンプルな食材を使ったランチ
でした。
そして、ここでは、フランチェスカさんと日本でお約束だった
エトナのカッリカンテを使ったシャンパーニュ方式のスプマンテを
頂きました!!
これは、おそらく日本人としては最初に我々が味わったのでは
ないかと思います。リリースされてもいませんからね。
何度も繰り返しますが、現地のワイナリーでその場所で作られた
ワインと、その土地のシンプルなチーズやサラミ、あるいは
野菜料理などで受けるおもてなしは、最高のものです。
いえ、最高というが極上というか、もう昇天してしまうほどの
喜びであり、快楽であり、、、、、やはりイタリアワインの
ファンになったからには、この地点まで来てもらわないと
いけない!という気にもなります。
最高の中の最高。
極上の中の極上。
プラネータは、文句のつけようのない、議論の余地のない
最高クラスのワインを作るワイナリーですが、現地で
おもてなしを受けると、それが本当に表面的でない
地に根を下ろした真心の表現の結果であることが分かります。
マーケティング的に洗練された部分も全く嫌味がなく
スマートで、スタッフが皆若々しいところも、勢いを
常に感じさせる一因になっているのかもしれません。
ところで、お相手をしてくださったパトリツィアさんは
実はハンガリー人でした。苗字が確か奇妙な子音で終わって
いました。
プラネータが醸造を学んで、やはり帰国して自らのワインを
作る・・・そんな夢を持っていらっしゃいました。
その実現の時もおそらくもうすぐなんだとか。
急ぎ足過ぎたのが、残念であり、また失礼でもありました。
次なる観光地ラグーサに向かわなくてはなりません。
急ぎ足に詫びを入れて出発しました。
笑顔で送り出してくださるパトリツィアさんに感謝です!