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ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2013/04/10
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今回は、エミリア・ロマーニャ州を大きく3つに分けました。そして
チルコロの前菜&2アイテムのワインでは、西のピアチェンツァ&パルマの
世界をご紹介しました。


チルコロのパスタ料理の時は、中部のワインをご紹介しました。
中部とは、レッジョ・エミリア県、モデナ県、ボローニャ県のことです。


その中で一番西のレッジョ・エミリア県って、悲しいんですよ(^^;)


パルミジャーノ・レッジャーノチーズは、「パルマとレッジョのチーズ」
という意味ですけど、いつのまにかパルメザンとかパルミジャーノとか
呼ばれて、レッジョが省かれてます(^^;)


もちろん、レッジョの人は「レッジャーノ」としか言わないらしいです(^^;)


あと、バルサミコ酢もいつのまにかモデナ産が代名詞になっちゃった。
双方の県で作っているのが、プレステージの高い「伝統的バルサミコ酢」
なのに・・・。


レッジョのイタリアにおける歴史的な意義は、三色旗「トリコローレ」の
発祥の地であるということ。


ナポレオンのイタリア侵略後にできたこの地の国家の名前がチスパダーナ共和国で
この国の三色国旗がイタリア王国に引き継がれたんですって!


人物列伝としては、日本にゆかりのある画家のアントニオ・フォンタネージ!

江戸末期から明治以降の「お雇い外国人」の美術を担当したのがこの人で
日本の洋画の基礎作りに貢献しているそうです。

現代日本ではフランスの「印象派」が有名ですけど、この時代のイタリア人の
パワーというかポテンシャルというか、素晴らしい画家が沢山いるので
もっと紹介されるといいですよね。少なくとも「印象派」を相対化する力は
ある!・・・ちょっと話題を逸らしましたけど(^^;)


イタリアンポップス、ロック&ブルースの人気アーティスト、ズッケロ
レッジョ・エミリア近郊の人。日本のこの手のアーティストとちがって
クラプトンやB.B.キング、ジョン・リー・フッカーを始め、国際的な
アーティストとの共演が非常に多いですし、アンドレア・ボチェッリや
バヴァロッティなどクラッシックのカテゴリーアーティストとのコンサート
も積極的にやるあたりは、やはりイタリアのアーティストならではという
感じがしますね!


レッジョ・エミリアの東隣には、モデナがあります。

モデナ

パヴァロッティ&ミレッラ・フレーニのモデナ、エンツォ・フェッラーリのモデナ
世界遺産の大聖堂のモデナ!


食文化ならアチェート・バルサミコ、コテキーノ、そしてランブルスコ!


新旧イタリア文化の華々しい光を放つのがモデナです。

昨日の「その1」でも触れましたが、


  エミリア・ロマーニャ=ランブルスコ


は圧倒的に正しくない!


   モデナ=ランブルスコ


なんです。ワイン地図を広げてみても、DOCに「ランブルスコ」の名前が
入っている3つのDOCはすべてモデナ県産です。


例えば、西隣のレッジョ県のレッジャーノDOCもランブルスコワインで
重要ですが、その他の葡萄品種の配合も許されます。パルマでも一部使用が
認められますが、エミリア・ロマーニャのその他の地域ではランブルスコの
名前は消えます(^^;)



そしてエミリア・ロマーニャ地方、最大の都市にして州都のボローニャ!!


科学分野では、何といっても電信の発明家グリエルモ・マルコーニ
ボローニャの空港の名前にもなってますよね。

音楽なら、かの「ローマ三部作」のオットリーノ・レスピーギ


映画では、言わずと知れた、ピエル・パオロ・パゾリーニもいれば、近年
「ボローニャの夕暮れ」で堅実なイメージを残したプーピ・アヴァーティ

絵画では、カラッチ兄弟グイド・レーニ(大好き!)の
ルネサンスからバロックの巨匠がいますし、現代絵画ならジョルジョ・モランディ
の存在感は異次元でしょう!


政治的にも真っ赤っかの近現代史を持つだけに、インテリの多い街というイメージ
です。ボローニャの街って統一された屋根の色から「赤の街」ラ・ロッサと言われますが
その「赤」というのは政治の色も兼ねている、なんて言われます。


食文化でいえば、何といっても、ボローニャ・ソーセージ=モルダデッラ!
タリアテッレ・アル・ラグー、ラザーニェ、トルテッリーニ・イン・ブロード
などの日本でも馴染みのイタリア料理はすべてボローニャの特産(^^)

ラ・グラッサ=肥満都市というニックネームがあるほどです(^^;)


食べる方も、頭脳の方も、美学の方も、イタリアを代表する地域だということが
よくわかりますよね!!


それで、チルコロでは、この中部地域=レッジョ⇒モデナ⇒ボローニャの食を
ランブルスコを中心としたワインとパスタで楽しんで頂きました。


すなわち、料理は、


  ガルガネッリ・アル・ラグー・ボロニェーゼ


ガルガネッリはロマーニャ地方のショートパスタだそうですね。マカロニを
尖らせてぺちゃんこにしたようなパスタです(^^;)


今回シェフのコージ君に気をつけてもらったのは、あくまで日本的な
ラグー=ミートソースではなく、イタリアのラグーに仕上げてもらうこと
でした。


どう違うかといいますと、肉の挽き具合とソースとパスタとの絡み加減
ですね。日本のミートソースって、肉が細かく惹かれていて、野菜と
トマトソースとか、すべてが「ソース化」したイメージですが、イタリアの
ラグーは、ほとんどぶつ切りの肉で、パスタにソースの汁気を十分に
吸わせていて、見た目は「肉片と少し肉汁で赤みがかったパスタ」という
感じになるんです。


当然、食感も全然違う。イタリア料理の基本?ともいえる「噛むことを
強要する」料理になります(^^;)



ワインは、ロマーニャ地方の代表ワインの白も混ぜています(^^;)

アルバーナ・ディ・ロマーニャ、ヴィーニャ・ロッカ 2011




そして、、、


レッジャーノ DOC アッソーロ






アルバーナ・ディ・ロマーニャ、、、、このトレ・モンティのアルバーーナを
飲んだことのない人は、可及的速やかにお飲みください(^^;)

この、イタリア白ワインの中で一番早くDOCGに昇格したワインのその色付き、
香りの強いフルーティーさ、そして僅かな渋みを感じさせるふくよかな
味わい、すべてがとても「分かりやすく個性的」です。

出過ぎたフルーティーさもないですし、そのわりに、アルコール感の
膨らみも十二分に感じさせるので、肉料理など比較的脂肪分のしっかりとした
料理にも対応できます。


赤のアッソーロですが、伝統的な相性ですね。ラグーとランブルスコ!

肉肉しいラグーとランブルスコの僅かに野卑な果実味がさすがに絶妙で
一瞬ボローニャにトリップしたような感覚になりました(^^;)


そういう感覚を味わえるのって、貴重です。味覚で旅するチルコロ!
我ながら、素晴らしい(^^)


次はエミリア・ロマーニャ地方の西部=ロマーニャ地方の文化的なお話&
相性を楽しみます(^^)明日のページをご覧下さい!!


次のチルコロは、5月14日(火) 19:30~ です。










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Last updated  2013/04/16 12:14:30 PM
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