1455752 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

クラシック音楽は素敵だ!!

クラシック音楽は素敵だ!!

「のだめカンタービレ」の音楽世界

<「のだめカンタービレ」の音楽世界>

のだめカンタービレ(#14)





 このコーナーでは、今話題の漫画「のだめカンタービレ」に登場する管弦楽作品を中心に、簡単な解説と共にご紹介いたします。ここに登場するCDは筆者所蔵のもので、必ずしもその作品のベスト盤という意味でのご紹介ではありません。あくまで鑑賞の参考になれば、という意味で掲載してあります。特に初心者の方に興味を持っていただければ嬉しいです。なお8・9巻でのだめが弾いているピアノ・ソロ曲は、筆者も持っていない物が多いので、いずれまたご紹介することにしたい。




にほんブログ村 クラシックブログへ

クリックいただけましたら幸いです







<第一巻>
のだめカンタービレ(#1)

のだめカンタービレ(#1)





ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」 1797年作曲

ピアノ:東誠三   EPSON TYMK-005 94年録音 

第一巻でオレ様男・天才千秋真一が初めてのだめ(野田恵)に遭遇した時、のだめが弾いていた曲。「悲愴」よりも「悲惨」ソナタに聴こえたらしい。なぜ「悲愴」という呼び名がついたのか諸説あるが、単に「感動的な」と訳すべき、とする説が正しいと思えるほど、雄大で力強く、劇的なピアノソナタ。ちなみに、ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲中、彼自身でサブタイトルをつけたのは、この曲と第26番の「告別」ソナタだけなのです~。余程お気に召していたのか、それとも自身に降りかかる耳の病の宿命をすでに感じていたのか?自分の耳で確かめてみよう!







楽天ではこちらをどうぞ。
【音楽CD】バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集
【音楽CD】バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集



こんな楽しそうなものもありマス!
ピアノ・ソロ のだめカンタービレの世界(入門編)
ピアノ・ソロ のだめカンタービレの世界(入門編)




モーツアルト:2台のピアノのためのソナタ  1781年作曲

アシュケナージ(ピアノ)/バレンボイム指揮:イギリス室内管弦楽団  64年録音

谷岡教授に押し付けられてのだめと千秋が始めて一緒に弾く事になった曲。(作品のなかで)ピアノのうまいデブ娘の為に書いたとあるが、それは弟子だったアウエルンハンマーという娘さんのこと。ちなみにこの曲は、93年カリフォルニア大学で、モーツアルトの曲を聴くと記憶力が向上するという実験の際に使われたことで話題になった。モーツアルトらしい、きらびやかですがすがしい作品。本当かどうか、あなたも是非試してみては?ちなみに私は・・・





ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ「スプリング」 1801年作曲

前橋汀子(ヴァイオリン)/エッシェンバッハ(ピアノ)   89年録音

峰 龍太郎がのだめに伴奏させようとして失敗、急遽千秋と演奏、クラシック一本で生きていく?ことを決意する曲。10曲あるベートーヴェンのヴァイオリンソナタのうちダントツの明るさと幸福感に満ちており、彼の作品の中でも異色の作品。大抵「クロイツェル・ソナタ」とのカップリングで売られているので、是非その違いを聴いてみて欲しい。





ベートーヴェン:交響曲第1番     1800年作曲

●3000円以上購入で全国送料無料!(一部地域除)サイモン・ラトル/ベートーヴェン:交響曲 ...
ラトル指揮:ベルリン・フィル      2002年録音

峰に餌付けされた(?)のだめが訪ねて来ないので、千秋がなかばふてくされつつ一人静かに聴こうとした曲。しかしその静寂は昔の彼女(?)の多賀谷彩子の突然の来訪で破られるのだが・・・ハイドン、モーツァルトから引き継いだ「交響曲」の系譜を、四楽章制という形に昇華・確立させた、音楽史上に特筆すべき交響曲。ハイドンの影響がまだ所々に聴こえるが、堂々として明確な旋律を持つ素晴らしい曲だ。作曲から200年を超えて、なお新しい解釈を聴かせたラトルの全集から聴いてみたい。






<第二巻>
のだめカンタービレ(2) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )
のだめカンタービレ(2) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )




ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」   1824年作曲

【音楽CD】ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125《合唱》
カラヤン指揮:ベルリン・フィル  1983年録音

女みたいなティンパニ奏者奥山真澄が、千秋への熱い思い?を込めて演奏(しようとした)曲。言わずと知れた「歓喜の歌」を擁する音楽史上不滅の交響曲。聴き所は多いが、第二楽章は確かにティンパニの見せ場とも言える。力強さ抜群の、カラヤンの演奏で聴いてみましょう。






ベートーヴェン:交響曲第7番   1812年作曲

クライバー指揮:ウイーン・フィル  1976年録音

のだめの正拳突きを喰らって伸びてしまったエロジジイで世界的指揮者のシュトレーゼマンに替わって、千秋が初めてオケを振った記念すべき?曲。全編に渡って圧倒的な躍動感に溢れ、そのためにワーグナーはこの曲を「舞踏の聖化」と称賛した。クライバーの指揮は、常識を遥かに超える程リズミックで、この曲ダントツののベスト・ワンです!


楽天ではこちらのクライバーをどうぞ
【音楽CD】ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92、交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
【音楽CD】ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92、交響曲 第4番 変ロ長調 作品60




<第三巻>
のだめカンタービレ(3) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )
のだめカンタービレ(3) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )



ベートーヴェン:交響曲3番「英雄」   1804年作曲

カラヤン/ベートーヴェン:交響曲第3番
カラヤン指揮:ベルリン・フィル  1984年録音

シュトレーゼマンが編成したSオケだたが、いつの間にか千秋が指揮をして定期公演に出場する羽目に・・・その時の曲がこの「英雄」。結果は大成功、のだめの初キッスのきっかけにもなった...規模・編成共に従来の交響曲を遥かに凌駕し、新しい時代の幕開けを告げた曲。共和主義の象徴と思われていたナポレオン・ボナパルトに献呈する予定で作曲されたが、ナポレオンの皇帝即位の報に取りやめとなり、「英雄交響曲」と名付けられた。特に終楽章の颯爽とした高揚感は、他の追随を許さない。





<第四巻>
のだめカンタービレ(4) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )
のだめカンタービレ(4) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )


ドヴォルザーク:交響曲第5番    1875年録音

クーベリック/ドヴォルザーク:交響曲第5番
クーベリック指揮:ベルリン・フィル 1973年録音

毎年夏に長野で開催されるニナ・ルッツ音楽祭(本当はないよ)で、二日酔いのシュトレーゼマンに代わって千秋が指揮した曲。千秋の才能が世に出るきっかけとなる。後期の三大交響曲には敵うべくも無いが、ドヴォルザークらしい軽やかな旋律、ボヘミアの郷愁が存分に味わえる曲。それにしても学生オケが演奏するにはかなり地味な曲だと思うのだが・・・何か特別な理由があったのかな?






ショパン:幻想即興曲        1834年作曲

横山幸雄  SONY SRCR1682    1996年録音

三巻の番外編「リカちゃん先生の楽しいバイエル」でリカちゃん先生が演奏している曲。言わずと知れた「ピアノの詩人」ショパンの代表作。ピアノ弾かれる方は誰でも一度はこの曲を弾いたことがあるのではないか。それ程分かりやすい旋律に満ちた名曲である。日本が誇るピアノの職人、横山幸雄の演奏を是非聴いてみて欲しい。



永遠のピアノの名曲をズラリ100曲。BEST PIANO 100
永遠のピアノの名曲をズラリ100曲。BEST PIANO 100






<第五巻>
のだめカンタービレ(5) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )
のだめカンタービレ(5) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )


ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー    1924年作曲

レヴァイン指揮:シカゴ交響楽団      1990年録音

学園祭で、千秋抜きのSオケが仮装で演奏した曲。のだめは何故かマングース(ハブ付き)のぬいぐるみでピアニカで登場、会場は大絶賛の嵐に・・・この発想は秀逸だ。曲としては確かに学生好みでそれだけならよくありそうだが、演奏者に仮装をさせて、しかものだめがマングース・・・というスパイスが絶妙で、何度読んでも笑える。
曲はもはや言わずと知れたガーシュインの大人気作。主旋律は最近マックのCMで頻繁に使われているから、「ああ、あの曲か!」と思われる方も多いはず。ジャズとクラシックの融合を目指した曲として紹介されるが、はっきり言ってもろジャズやん!聴いていてうきうきしてくるような、美しく軽快な旋律、マックが起用するほど明快な主旋律。レヴァインの弾き振りのこのCDは録音も優秀で聴きやすい。しかも他に「パリのアメリカ人」、「キューバ序曲」「キャット・フィッシュ・ロウ」も収録されていて超お買い得!





ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番    1901年作曲
Rachmaninov
アシュケナージ(ピアノ) ハイティンク指揮:アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 1984年 録音

帰国を前にした巨匠シュトレーゼマンが学園祭でAオケを指揮、千秋と共演した曲。冷静沈着過ぎる千秋に、「もっと遅く、もっと美しくロマ~ンティックに、たとえばこうもだえるように」と自らもだえながら指導した曲。ラフマニノフが作曲家としての名声を確立した、古今東西のピアノ協奏曲の十指に入るであろう名曲。陰翳深い出だし、美しき第二楽章、メランコリックな第三楽章。映画音楽にも起用されたこの曲、まだの方は是非聴いてみて欲しい。それにしてもこの曲の演奏風景は、全巻の白眉だ。


  


ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」   1808年作曲  

カラヤン/ベートーヴェン:交響曲第5番&第6番
カラヤン指揮:ベルリン・フィル  1982年録音

第五巻の特別篇。少年時代の千秋が、尊敬する師、セバスチャーノ・ヴィエラと邂逅した時に、師が振っていた曲。それにしてもガキが一人でウイーン国立歌劇場に出入りするなんざあ、許せまへんでぇ。
 そりゃ千秋ならずとも、子供の頃国立歌劇場でウイーン・フィル(とは明記されていないが)の「運命」を聴けば人生変わるよな~。なんて恨み節は置いておいて、もうこの曲の解説は特に必要ないでしょう。全交響曲、いや、すべてのクラシック音楽の中で最も有名で、しかも非常に高度な内容。何度聴いても飽きることが無く、人種も宗教も超えて支持される不滅の名曲。生涯で8度、この曲を録音したカラヤン、最後のアルバムで聴いてみましょう。


チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」     1893年作曲

【音楽CD】チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74《悲愴》ワーグナー:ジークフリート...
カラヤン指揮:ベルリン・フィル

同じく5巻の特別編で、千秋が父親に最初で最後のレッスンを受けたのがこの曲。「悲しさをストレートに悲しく弾いたんじゃ駄目なんだ」は金言。カラヤンはこの曲を8度録音しており、これはその最後の録音。ベルリン・フィルからウィーン・フィルに移ったことで、憂いを秘め、しっとりした音が聴こえてくるようになった。






<第6巻>
のだめカンタービレ(6) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )
のだめカンタービレ(6) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )


リスト:メフィスト・ワルツ第一番 「村の居酒屋での踊り」  1860年作曲

三船優子(ピアノ)      94年録音

千秋が卒業試験に弾いた曲。Sオケ効果で硬さが取れて、軽々と楽しそうに弾いてみせる。次の自分達のオリジナル・オケを夢見ながら・・・この曲には詳しくないのだが、軽やかで親しみやすい曲だ。でもこれって卒検にふさわしい曲なのだろうか?千秋には簡単すぎるような気がするが・・・ 





エルガー:ヴァイオリン・ソナタ      1918年作曲

五嶋みどり(ヴァイオリン)/マクドナルド(ピアノ) 1997年録音

叔父の三善竹彦(50歳という設定だがどうみても見えない)が卒業後の進路について相談する為に千秋を呼び、ついでにのだめも付いてくる。進路についてお互いの意見が合わずギクシャクした時に、この曲が広間から流れてくる。演奏していたのは千秋とのだめ。あまりに素晴らしい演奏に、叔父は改めて千秋の(のだめも)才能を再認識するのだった・・・英国を代表する作家であるエルガーが、第一次大戦の最後の年に作曲した唯一のヴァイオリン・ソナタ。第一楽章こそ活発で明るい音楽だが、第二・第三楽章は次第に郷愁に満ちた回顧調の調べとなる。エルガー夫人は最終楽章を「素晴らしく穏やかな哀歌」だと話している。








<第7巻>
のだめカンタービレ(7)
のだめカンタービレ(7)



モーツァルト:オーボエ協奏曲       1777年

カラヤン指揮/ベルリン・フィル  コッホ(オーボエ)  1972年録音

長野の音楽祭で共演した仲間を加えて全く新しいオケを作ることになった千秋が、そのデビュー公演に選んだ三曲のうちの一つ。最初は硬い旋律だった黒木のオーボエが、勘違いからのだめに恋して最終的には「ピンクのモーツァルトに変身。なんで学生ふぜいにオケが造れるのかは置いておいて、一つの目標に向かって多くの仲間が力を結集していくのは青春漫画の王道。ここで現実を持ち出すのは野暮ってもんですな。曲はモーツァルトの管弦楽曲の中でも特に有名なオーボエ協奏曲。光輝く流麗さ、オーボエの優しい音色が十分に活躍する優れた構成。今なお古さを感じさせない、コッホの美音で聴いてみたい。








<第8巻>
のだめカンタービレ(8) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )
のだめカンタービレ(8) ( 著者: 二ノ宮知子 | 出版社: 講談社 )




シューマン:マンフレッド序曲       1848年作曲

シノーポリ指揮:ウイーン・フィル   1983年録音

千秋と仲間達の作ったオケ、「ライジング・スターオーケストラ」の旗揚げ公演の劈頭を飾った曲。「つかみはオッケー」とばかりにこの曲であっという間に聴衆の心を鷲掴みにしてしまうのだった!この曲の「マンフレッド」とはロマン派の詩人バイロンの劇詩の登場人物である。シューマンはこの劇詩のための付帯音楽を書き、その中でマンフレッドをこの曲で描写した。曲は一貫してほの暗く劇的で救いがないが、その中に息づく濃厚なロマン性が聴くものを熱く魅了する。私もこの曲が大好きだ。演奏は、シューマンの音楽を精神的病理学の方面から鋭く分析した、シノーポリの名演で聴いてみたい。





ブラームス:交響曲第1番

【音楽CD】ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68ハンガリー舞曲 第1番 ト短調、第3番 ヘ長調...
小澤征爾指揮:サイトウ・キネン・オーケストラ(90年録音) PHCP-150

同じ内容のDVDです
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68


「R☆Sオーケストラ」の旗揚げ公演のメインがこの曲。ベルリン弦楽四重奏団のマエストロが終演後思わず「ブラボー」と立ち上がり、のだめが涙するほどの名演だった(らしい)。もちろん公演も大成功、若いオケは華々しく第一歩を踏み出したのだった。ベートーヴェンの後を継ぐものとして、「交響曲第10番」と称されたブラームスの傑作交響曲。ドイツ人らしい、暗い運命の動機から入り、最後は爆発的な歓喜に至るという交響曲の黄金率をベートーヴェンから引継ぎ、確立させたと言う意味でも不朽の名作。R☆Sオケを実現したようなサイトウ・キネンオーケストラで聴いてみたい。


サン・サーンス:チェロ協奏曲      1873年録音

マゼール/フランス国立管弦楽団、ヨーヨー・マ(チェロ) 1980年録音

「R☆Sオーケストラ」の第二回演奏会で女たらしの菊地がソロを勤めた。この演奏会はのだめのコンクール出場と重なってかなりあっさりとした描写になっており、他に何を演奏したのか定かではない。この曲は協奏曲としては少々地味だが、チェロに存分に語らせるという点においては、非常に魅力的。この盤はヨーヨー・マのデビュー盤であった。







<第9巻>
のだめカンタービレ(9)
のだめカンタービレ(9)


ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲    1894年作曲

デュトワ指揮:モントリオール交響楽団    1989年録音 

「R☆Sオーケストラ」新春コンサートの一曲目。フルートも、ホルンも、コンサートマスターまで変えて臨んだ演奏会で、さらにパワーアップした演奏力を聴衆にアピールした。しかし、千秋をはじめ多くのメンバーがこの演奏会を最後にこのオケを去ることになるのだが・・・音楽における印象派の巨匠、ドビュッシーの名声を一気に高めた傑作。曲はフランスの詩人、マルラメの同名の詩を、独特の手法で印象的に音楽化したもの。冒頭のフルートのソロの幻想的な旋律は一度耳にしたら忘れることが出来ないほど甘美なものだ。デュトワの格別に美しい演奏で聴いてみたい。





リヒャルト・シュトラウス ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら  

ヨッフム指揮:バンベルク交響楽団

上記と同じ、新春コンサートでの演奏曲。この曲に対してのお話は全く無く、ソロ楽器の出番が多そうな雰囲気が描かれている。シュトラウスの10曲の交響詩の中でも人気が高い部類に入る曲なのだが、私はこのドイツ人なら誰でも知っているというティル・オイレンシュピーゲルという人物について皆目知らないので、イマイチこの曲が面白くないのだ。ティルは14世紀に実在した(らしい)人物で、相当ないたずら者であったらしく、曲はそのいたずらぶりを個々の楽器で愉快に歌い上げていく。こういう曲はカラヤンが上手いのだが、彼ばかりでもつまらないので、ドイツ最後の巨匠の一人、ヨッフムの録音を推薦しておきたい。






※ベートーヴェンの交響曲第7番は、第二巻の所で紹介済みです。




このページのTOPへ戻る




TOPへ戻る



















© Rakuten Group, Inc.