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クラシック音楽は素敵だ!!

スタンフォード:ピアノ協奏曲第2番

知られざる名協奏曲・4


「知られざる協奏曲シリーズ」の第四回目はイギリスの作曲家、スタンフォードのピアノ協奏曲を取り上げてみたい。


Stanford

チャールズ・スタンフォード



「知られざる交響曲シリーズ」でパリーを紹介した時にも述べたが、イギリスは本当に知られざる作家の宝庫だ。知られざる、といっても日本人が知らないだけだろうと思われるかも知れないが、イギリスのマイナー作曲家は本当に世界的にも知られていない。

 何故かというと、どうもイギリス人という人種は(ドイツ人やイタリア人と異なり)「我が道を征く」気風が非常に強く、自分たちの音楽も「分る奴さえ分ればいい」といった感じであまり輸出に熱心ではないようなのだ。要するにわざわざ苦労して国外に持って行かなくても、自分の国の聴衆が理解してくれればそれでいいじゃん、という考え方が強く、その為に世界的には殆ど知られていない作曲家がわんさかいる状況が生まれているらしい。

 そしてその一人がこのチャールズ・スタンフォード(1852-1924)。エルガーとほぼ同時代人で、交響曲を実に7曲、ピアノ協奏曲2曲の他にヴァイオリン・チェロ・クラリネット・オルガンのために15曲もの協奏的作品を書いたのに、イギリス以外では殆ど無名に近い作曲家。

 7つの交響曲はいずれもあまり激しさがなく穏やかで、厳しさよりもスコットランド地方の静かで美しい自然描写に力点が置かれている。しかしスタンフォードの作品の中で本当に優れているのはこのピアノ協奏曲第2番だろう。勇壮な開始部分は十分印象的だが、この作曲家の特徴は静かで夢見るような旋律にある。その意味で第二楽章のアダージョ・モルトが瞑想的で素晴らしい。

 第三楽章も非常に晴れやかで、そのリズムにうきうきさせられる。ベートーヴェンやブラームスのP協のような骨太なものではなく、ラフマニノフの泥臭さが抜けて格調の高さが残ったような作風といったら誉めすぎだろうか。(作曲者もラフマニノフを高く評価していたようである)

 イギリスにはこの他にもまだまだ面白い作曲家が数多くいる。いずれまた紹介していきたい。



パリーのP協もいいですよ!


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