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クラシック音楽は素敵だ!!

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オットマール・シェック:チェロ協奏曲

知られざる名協奏曲・5



「知られざる名協奏曲」第五弾はオットマール・シェックのチェロ協奏曲。


 オットマール・シェック(1886-1957)はスイス人で、一般的にはリート歌曲の巨匠として知られているから、ご存じの方もいるかもしれない。ただし、このチェロ協奏曲は晩年のホルン協奏曲と共にほぼ完全に忘れ去られているが、美しい歌に溢れ忘却されるには惜しい曲なのだ。

 1947年の作曲だからまだそんなに古いわけではないが、この時代の作品にしては保守的な造り。1948年にチェロの巨匠、フルニエによって初演されている。

 作風は一言で言えば叙情的。リートの巨匠の作品だけあって、まるで無言歌をチェロで演奏しているような、詩的でやさしい旋律によって構成されている。全四楽章の出だしはエルガーのチェロ協奏曲を彷彿とさせるが、あれほど劇的ではない。夕暮れの湖畔に立って、日の暮れゆく情景を眺めているかの如き気分にさせてくれる。

 第二楽章アンダンテはゆったりと瞑想的で、静かで美しい旋律、このあたりがシェックの真骨頂ではないか。全体的にはドイツ・ロマン派の流れを組む音楽なのだが、それ程暗いものではないのだ。惜しむらくは最終楽章が短く、第一楽章に比べやや歌に欠けること。まあそれも、この曲の聴き所を第一・第二楽章と考えれば特に気にならない。美しい曲なので機会があれば是非聴いてみて頂きたい。


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