山形ばあちゃんフォーエバー! 説諭の渓! 後段!
「どっから来た?」・・・・・ ん?,年齢をお伺いしたのが気に障ったのか??女性は幾つになっても実年齢はトップシークレット??作戦失敗か?・・・・おニャン子クラブ最高ですね?・・・とか、ファンデーションは、やっぱりマックスファクターですか?こーゆーソフトな話題のほうが良かったのか?「えっ?・・・東京ですが・・・」以後、結婚は? 子供は? 親は元気か? ・・・矢継ぎ早の質問攻め・・・既婚だが、まだ子供は居ないこと・・父親は他界したが母親は健在・・など説明と解説を交えて回答・・・この間、ずっとイニシアチブを取られっぱなし・・まるで任意同行・取り調べ・・・そろそろカツ丼でも出てくるタイミングか?しばしの沈黙・・・・(・・・なにせ、20年以上も前のお話ゆえ、記憶もあいまいなところもありますが、この辺のくだりは、できるだけ史実に忠実に再現しております・・・)ここから、ばあちゃんお説教のスタート・・・「・・奥さん・・苦労かけるな・・」「・・道楽・・釣り・・」「・・身代つぶす・・子供大事・・」最初、ばあちゃんの話の意図が理解できなかったのだが、要約すると・・・●釣りは、道楽もんか放蕩息子のすることだ。●仕事に精を出さんで釣りなんかしてると貧乏になる。●釣りで奥さんに苦労かけるな。。●そのうち子供も出来るだろうから、いいおやじになれ。・・・ということらしい・・・私は、祖母に叱られる孫のごとくだまって聞いおりました・・釣りの良し悪しはともかく、山や、川は労働の場であり、生産の拠点・・そんな自然の中で、若い時から苦労をしてきたと思われるばあちゃんの人生観に敬意を表したかったし、それと、「釣り」は、ばあちゃんにとっての「遊び」の象徴であり、遊びもほどほどにして一生懸命働けよ、の意味に私は受け取りましたから・・・私の祖母は、中二の時に他界しましたが、酒は飲む、タバコは吸う、立てひざにマージャン、くわえタバコにパチンコ、三味線に舞踊と、4拍子5拍子揃った破天荒な人でした。反面、祖父は教育者で最後は中学校の校長まで勤め上げ賭け事はもちろん酒も飲めぬ人で、酒屋の前を通っただけで顔を赤らめるほどの堅物。いいコンビの祖母と祖父でした。その破天荒な祖母に、たいそう可愛がられ、同時に叱られたのが私でしたから、山形ばあちゃんに、祖母の面影を感じたのかもしれません・・なんて言うとカッコ良すぎるか・・・素直に聞いている私を見て不憫に思ったのか、以後は、釣りの話を避け、地元の山川の話をしていたように記憶している。他界した祖母のようなばあとゃんと話をするのは心地よかったから、一時間ほども話したのだろうか、仕事があるから、とばあちゃんは帰っていった。山形ばあちゃん、改心できず、釣りを続けており、放蕩息子改め、放蕩おやじ・・ややもすると「放蕩じじい」になろうとしております。ごめんなさい・・・息災であれば100歳オーバー?今も釣り人を見つけては任意同行・取調べを続けているのであろうか・・・山形ばあちゃんフォーエバー・・・