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朝、懇意にしているY代理店の中国人から、情報の電話がスタッフに入った。
私が辞めた会社、N社が、巻き返しで、S社に見積もりを出したらしい、との事。 あ、そう、と聞き流しながら、とうとう来たか、と思う。 そんな中、突然、建築会社が、数人でやってきて、社員が何やら対応している。 チャン:何故、来たのでしょうか? vivien:何も聞いていないわ。何か、お金の問題があるのよ、きっと。 と、言った後、私達は、息を飲む。同じ事を感じている。 悪夢がよみがえる。 私は、興奮した。 vivien:だって、今日は18日よ。事件があったのは、4年前の16日。同じパターンになったら、どうするのよ!未払いがあるのは、向こうのせいだって、ツァオが言ってた。でも、幾らになっているか、調べて、早く。春節前なんだもの。もし、問題があると、大変だわ。 チャン:あの時と、違うでしょう? vivien:あの時だって、初めは、こんな感じから、始まったのよ。軽く考えないほうがいいし、社員に任せると、危ない。 チャン:昨日、蘇州で、2000人以上が、会社で暴動を起こしましたニュース、見ました。ボーナスが支払われない不満で、会社の設備を壊しました。 vivien:そう、それが、普通。 チャンは、笑って、うなずいた。 そして、財務に指示を出すため、部屋を出て行った。 昼前、S社の資材から、大変安い価格が出た、と、スタッフに連絡が入った。 具体的に価格情報も入った。 原料価格を割る値段だ。 社員は、私がどんな反応をするか、じっと、待っている。 チャンが、部屋に入ってきた。 けれど、何も言わない。 私は、笑った。 vivien:とうとう、来たね。N社長は、どうしても、私を殺したい、らしいね。 チャン:こんな価格、自分も死ぬじゃないか? vivien:死ぬ気だね。でも、負けないよ。この仕事が無くなると、他の仕事も無くなる。ここは、私達にとっても、絶対に外せない。詳細なコストシュミレーションを、もう一度、やりたいから、そのデータを用意して。費用の変更がいろいろ出ているでしょ? チャン:はい。 vivien:早く、南京に行かないと。 チャン:あなたは、日本人と話して。こんな重要な事は、中国人に決定権が無いから、日本人と話すべきです。 vivien:そうだね、もう、携帯に電話したよ。でも、通じない。 チャン:どうするかは、その後、決めた方がいい。それでも、間に合う。 vivien:うん。 いつか、やってくると思っていた事だった。 当然と思う。 本当に、幸せは、束の間だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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