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ルナの友達Ａちゃん（塾に誘ってくれた）が、自ら生徒会役員に立候補した。
凄いな～と思っていたら、その推薦代表に、ルナがＡちゃんから依頼されたとの事。

本人は、何のことか、よく解らないようだった。

そして、登校は、五月雨状態で、担任の先生から電話があった。


先生　　　推薦代表になっていたのを知らなかったんです。
　　　　　それで、推薦代表になると、選挙運動の活動で各クラス廻ったり、
　　　　　体育館で、全校生徒の前で、演説をしなければならないんです。

vivien　　なるほど。

先生　　　もし、学校休むと困ってしまうので。
　　　　　だから、Ａちゃんの方から、断るように、話をしますので。
　　　　　本人には、内緒でお願いします。

vivien　　解りました。


頭の中で、シュミレーションして、異論が無いわけでは無かった。
しかし、私は、流れに任せようと思った。
先生なりに考えた方法なんだろう。

これは、Ａちゃんとルナの問題である。

もし、体裁が整わなくて、困るのは、学校だが、私のせいじゃない。
Ａちゃんは、先生からそのような提案を受けると、困るじゃないかな、
とは思ったが、これも、私のせいじゃない。

そういう風に考える事にした。


夜、何やら、ＡちゃんとルナでＬＩＮＥで話している。


ルナ　　　私、明日、学校行くからね。

突然、張り切っている。


vivien　　私は、朝、起こさないよ。自分で起きて、行ってね。


そして、翌日、Ａちゃんとルナは、一緒に登校した。


夕方、担任から電話があり、


先生　　　朝見たら、居るので驚きました。
　　　　　こんな事も、あるんですね。

私は、何も言わなかった。
最後に、宜しくお願いします、とだけ、言った。

先生は、Ａちゃんに話したのか、どうか、言わなかった。
でも、結果として、ルナは、推薦代表のままだった。
Ａちゃんが、変更しなくてもいい、と答えたのかも知れない。

そして、推薦代表として、全学年の各クラスを廻り、演説をする活動が始まった。


ルナ　　　どんな事を言おうかな？

vivien　　優しくて、真面目な人です、って言うんじゃないの？

ルナ　　　そんな当たり前の事、私は言わないよ。


おぉ、出てきたな、ルナ節。

案の定、家に戻るなり、演説は楽しかった、と言っている。


大勢の人の前で、発表するのが、好きなんである。


楽しいことがあれば、学校へ行く。
睡眠時間とか、関係が無い。
眠いから、学校へ行かないんじゃない。
しみじみ、思う。

この活動の中で、何かをつかんでくれたら、と願う。