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4日の文章に「最近どこの音大も定員割れ」と書いたのを慌てて訂正。相変わらず芸大は多かった。まあ、これが正常だと思う。私立の音大まで競争率がどこも高いなんて状態は、ちょっと考えれば不自然だ。子供に注ぎ込む金と子供本人が費やす時間、本人の将来を考えて自分を顧みたときに、医者だとか弁護士だとか、マトモな(食える)商売を目指して受験勉強でもさせる方がマトモな(食える)気がする。
そう言えば私が小学校の5年生のころだったと思う。師匠のひとりが 「esibotちゃん、あなた中学校はどうするの、公立なんて行ってもお勉強なんてしてるヒマないんだからどこか近くの私立を、、」 これはこれでかなりキテルと思う。父は「そうだなあ」と学校探しを始めかかったが母は「バカ言ってるんじゃないわよ、なーにが私立よ」と冷静で、転勤のどさくさにも紛れて結局は引越し先の地元の中学校に入った。学校崩壊だとかそんな言葉が流行り出したころその先端を行くような学校だったので「授業なんてしてるヒマ」もなく、それを父は「良かった良かった」とずれた安堵していた。 なんだかんだとバイオリンで音楽学校に入ってみると、九九が全部言えないのもいたが、世間の御三家だとか言われる進学校からわざわざ入って来たのもいた。今となってはそのうちで「そのまま東大でも行けば今よりは食えてたんじゃないの」というのもいる。 本人が進みたいというならともかく、親の「子供を音大に行かせる夢」にはその子と孫を面倒みるくらいの財産が必要だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.02.08 16:24:33
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