2013/12/17(火)14:11
クリスマスコンサートの全体的な反省点
クリスマスコンサートの反省点など・・・覚え書き的な感じで。
アンコールはいろいろ考えて、結局ショートバージョンの「半沢直樹」にしました。
コルレーニョという、弓の木(私のはカーボンファイバーですが)の部分を、
弦にコツンとぶつける奏法を、両方のヴァイオリンに交互に用いたのですが・・・
デタッシュ(毛の部分でふつうに弾くこと)との切替が難しくて苦労しました。
今回の編曲の最大の失敗だったかな・・・
それから、チャイコフスキーの弦楽四重奏曲はやはりとても難しかったです
当然のことながら、リハーサルでも一番時間がかかりました
結果的に本番では止まることなく最後まで通すことができましたが、
コンサート会場で、本番直前の最終確認の音出しをした段階でも止まってしまい、
不安を抱えたまま本番に臨むこととなってしまいました
また、チャイコに時間がかかってしまったために、
後で時間があればもう一度確認しておきたいと思っていた曲がいくつかありましたが、
それもできませんでした。
これが、
例えばドボルザークの「アメリカ」とかだったらここまで苦労はしなかったでしょう。
タイムリー(没後120年)に拘りすぎるところが私の悪いところかも知れません
ただ、言い訳させてもらうと、
その年その年のトピックになるようなネタを取り入れていかないと、
こういうお座敷に合うプログラムは、どうしても使い回しが増えてしまうんですよね。
「アイネク※」とか「ディベルティメント」とか「ひばり」とか・・・
「アイネク」は何度やっても新たな発見があって楽しい・・・なんてのは建前で、
本音を言えば、もう楽譜も見たくないくらい飽き飽きしちゃっている自分がいまして、
こういう「お座敷」の本番でも、新たな感動を求めて挑戦したくなってしまうんです。
ちなみに・・・動画を未チェックで客観的な判断はまだできませんが、
チャイコフスキーを演奏した後には、
お客さんから「お~っ!」とか「は~・・」とか、とても熱い反応が返ってきたので、
結果的には“大成功”だったんじゃないかと思っています。
あと、打ち上げの席での無礼講な空気の中ででのお話ですが、
プログラムについては、お客さんの一人からも厳しい指摘をいただきました。
「プログラムがマニアックすぎる!」
「円谷プロダクション50周年企画」は、食指が動かないって言われちゃいました
一方で、
演奏に接すれば、私の解説の面白さや演奏の盛り上がりもあって感動するとも・・・
確かに、マンション住民のコアな世代は私と同じくらいの年代の方々なのですが、
中には私たちの親くらいの世代の方もいらっしゃったりもします。
もっと幅広い世代に訴求する企画を考えたほうが良いかも知れない、とは思いました。
一方で、
プログラムはどうあれ「あんさんぶるおとまつ」のコンサートは絶対に面白い!
そういうブランドイメージを築いていけるように頑張ってもいきたいなと・・・
大風呂敷すぎますかね?
曲ごとの演奏についてのレポは、
いずれ動画をチェックしてから書かせていただくかも知れません。
※「アイネク」
モーツァルトの名曲「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(小夜曲)のことです。