2019/06/12(水)09:04
北方領土問題と拉致被害者問題
珍しく、ニュース記事のシェアではない時事ネタです。
解決に向かってかなり厳しい展開が予想される2つの大きな外交問題。
ロシアとの間の北方領土問題と北朝鮮との間の拉致被害者問題がありますね。
個人的には安倍さんが言い出した「共同経済活動」というとっかかり、
なかなかの名案だと思っています。
ただ、これをとっかかりに直ちに問題解決に向かうことは考えにくいです。
せめてゴルビーが様々な改革を行い、
日本との関係が劇的に改善に向かっていたあの頃に、
時の海部政権(当時の外相は安倍さん)が、
このアイディアを対ソ連との交渉の中で実行ベースに乗せていたら・・・
今日までの長い年月をかけて、現地のロシア人とっても、
北方領土に日本人が共に暮らすことへの抵抗・違和感も低下したのでは?
そうすれば、今頃はもう少しスムーズに、
平和条約締結&領土交渉が進められる状況になっていたかも知れません。
なので、この問題は遅きに失したかもしれないけれども、
現政権で「共同経済活動」を少しでも実のある形でスタートさせて、
今後じっくりと時間をかけた対ロ交渉をやっていくしかないと思います。
一方、北朝鮮との拉致被害者問題は、
被害者家族の高齢化が進み、むしろ待った無しの状況にあります。
ただ、これも正直、当事者が望む結論というのは無いのかなお思います。
今、帰ってくることができていな拉致被害者が、
北朝鮮の国内で無事でいる確立は極めて低いと言わざるを得ないでしょう。
それでも・・・たとえ当事者が望まない悲しい結論であったとしても、
確かなエビデンスに基づいて、なんとしても決着させなければいけない、
そういう時期にきているのだろうと思うのです。
政府には最優先に解決すべき事項として取組んで欲しいと思います。
市場経済移行期のロシア企業 ゴルバチョフ、エリツィン、プーチンの時代 (明治大学社会科学研究所叢書) [ 加藤志津子 ]
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