ヒマラヤ水晶~ネパール 3ネパールの中でもさらにレアな産地です。ネパール産(3) ■アンナプルナ(Annapurna Himal) ![]() ■産地について ネパールの第2の都市ポカラの北にある山域で、ネパールの中央部に位置する。 アンナプルナ主峰をはじめとする高峰が11座ほども連なり、 山々が比較まとまっている山域であることから、人気のトレッキング・コースでもある。 アンナプルナは「豊饒の女神」という意味。 アンナプルナという山も4つほどあるので、 これらの山々が位置する山域のどこかから産出した水晶という意味。 ■アンナプルナ産水晶についての個人的考察 ※最初の印象 アンナプルナ産水晶は、2005年にはじめて手にした新しいネパール産水晶です。 0アンナプルナ山域すべての水晶の特徴とは言えないかもしれませんが、 目にした水晶の特徴をまとめてみると、以下のような感じになります。 ●長さと太さの割合で言うと、どちらかというとずんぐり ●クローライトなどのインクルージョンはなく、透明。 ●ややグレーっぽさを感じる色合い ●比較的エッジが鋭い ●中のミスト(白い霧のようなインクルージョン)がたなびく雪煙のよう ●ファセット(錐面)にたくさんのレコードが連打され、 溶け合って不思議な模様のように見える。 その後別のところでもアンナプルナを入手したところ、 ●透明度の高いずんぐり型ガネーシュそっくり のものもあることがわかりました。 ガネーシュ産の方が有名であるため、 混ぜて売られていることもあるようです。 最初に入手したアンナプルナ ![]() ■ジュゴール(ジュガール)・ヒマール (Jugal Himal) ![]() ■産地について ロールワリン山群の西、ランタン山群の南東に位置する小さな山群。 首都カトマンズから比較的近く、大まかな位置は、 ガネーシュ・ヒマールとネパールの首都カトマンズの中間あたり。 ■ジュゴール産水晶についての個人的考察 ミネラルショーで見た限りでは、緑泥入りやクリアで、 形もガネーシュ・ヒマール産そっくりの石を産出するらしい。 ガネーシュ産の中にこの産地の石が混じってしまう可能性もあるかもしれない。 仮に混じってしまっても、おそらく見分けがつかないのでは……。 ![]() ↑一応、ジュゴールヒマール産として売られていた石。 ガネーシュ・ヒマール産と区別がつかない……。 ■カンジロバ・ヒマール(Kanjiroba Himal) ![]() ■産地について 西北ネパールにある山群で、カンンジロバ主峰(6883m)、カンジロバ北峰(6861m)、カンジェラルワ(6612m)、ツォ・カルポ・カン(6556m)など、6000~5000メートル級の山々が数多くある。 つまり、カンジロバ・ヒマール産水晶であるとしても、産出したとされる地域はかなり広いと思われる。 ■カンジロバ・ヒマール産水晶についての個人的考察 2007年になって「カンジロバ・ヒマール産水晶のビーズ」を大量に見かけるようになった。 見かけたビーズは、透明、無色(透明に見える水晶でも、若干黄色みを帯びていたりする場合も多い)。ミスト・インクルなし。形も真球で穴も真ん中にきれいあいており、穴周りの処理も良い、加工の良いもの。 しかし、これまでのビーズの流通具合や原石から推し量る色・形を考えると、これだけの品質のビーズが急に出回るのが不思議。 しかも、ネパールでも西の方の石は入手が難しいらしい。 これだけのビーズに加工できる水晶の産出があるのなら、原石の一つも見かけそうなものだが、これまで噂も聞いたことがない。 一方で、「カンジロバ・ヒマール」というマイナーな名前がでてくるあたりが、やや気になる。真相はいかに!? 以前からの無色透明の「ネパール・ヒマラヤ水晶ビーズ」を見て首をかしげていたのだが、「カンジロバ・ヒマール産」と同じものだったのだろうか? ![]() ■ジャジャルコット(Jajarkot) ![]() ■産地について ネパールの西から4分の1くらいのところにある。 チベットとの国境沿いではなく、南北の幅のほぼ真ん中当たり。 水晶ではなく、ドラバイト(茶色のトルマリン)を産出する。 アクアマリンも採れるらしい。 コーヒー色のドラバイト ![]() 詳しくは、別館サイトのアンナプルナ、ジュゴール・ヒマール、ジャジャルコットをどうぞ! もどる ●ヒマラヤ水晶が好き! |