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2005/05/21
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先日、ガネーシュヒマールの黒い水晶のところで、
包物でまっ黒になっている水晶をモリオンと言うべきか
……と悩んでいたのですが、
実はガネーシュヒマールの黒以外にも、内包物のために黒くなっている水晶があります。



お店の人は「ブラックハーキマー」と呼んでいましたが、

ご存じのように、「ハーキマー・ダイヤモンド」と呼ばれる水晶は、
アメリカ、ニューヨーク州のハーキマー地区で産出する輝きの強い水晶のことです。

そのほとんどがDT(両錐)型なのは写真の石と同じですが、
ハーキマー・ダイヤモンドは比較的柱面が短く、ころんとした形をしています。
それに比べて写真の水晶は柱面がしっかりあり、
何より産地が中国なので、明らかにハーキマーではありません。

(ときどき、透明な水晶を小さなDTに削ったものが
ハーキマーとか、ハーキマー・タイプという名称で売られていますが、
もちろん、ハーキマー・ダイヤモンドではありません)

写真の水晶をまっ黒にしているものや、ハーキマー・ダイヤモンドに見られる黒いインクルージョンは、
タールです。
トルマリンであると紹介されている場合もありますが、タールが正しいようです。
見た目もトルマリンぽくはありません。



こちらの写真の石も同じ産地の石ですが、
水晶そのものが透明であること、黒いインクルージョンがタントムを形作っていたり(左)、
塊状で(右)トルマリンらしくないことがおわかりいただけるかと思います。

つまり、最初の写真の石は、タールがたくさん入ってまっ黒に見えるのです。
ところどころが透明に透け、黒の原因がインクルージョンであることが明らかなせいか、
この石に関しては「モリオンと言うべきか否か」とは悩みません。
「黒いけどモリオンじゃないね」と即答します。

やはり、モリオンは水晶そのものの色でまっ黒でなければ……。
なのに、先日のガネーシュの黒はモリオンかもと思いたくなるのはひいきでしょうか。


ちなみに、ハーキマー・ダイヤモンドが産出する地層は、
かつて海であったことから、石に含まれるタールは海藻由来のものであると言われているそうです。





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Last updated  2008/03/22 02:15:24 PM
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