2007/06/15(金)21:22
あかつきいろ
スギライトです。
親指の爪くらいの小ささなので、タンブルというよりチップ、という感じでしょうか。
以前に一度紹介していますが、
丸玉やビーズでは、一見黒?……と思ってしまうくらい色が濃かったり、
青っぽい色が混じっていたりします。
青っぽい部分が多いスギライトが、ブルー・スギライトとして売られていましたが、
青い部分はリクトライト(正式にはリヒテライト)です。
ところが、このスギライトチップは、大きさこそちいさいものの、
色合いはかなり鮮やか。ピンクがかった紫というか、すみれ色というか、
なかなか美しい色合いです。
まるで透けそう……と思って透かしてみたら、
やっぱり透ける!
スギライトは、ほとんどが塊状で産出しますが、
まれに小さな結晶も出るのだそうです。
もちろん、写真の石は、結晶ではありません。
結晶の実物は、見たこともありません。
どうやらこの石、カルセドニーが混じっているらしいのです。
絵の具のチューブから出したばかりでは、黒っぽかったのが、
水に溶いたら鮮やかな色になった……というところでしょうか。
均一な色合いで透けているのではなく、
微妙な濃淡がある様子は、夜明けに輝く雲が空にかかっているよう。
「暁の色」
そう言い表してみたくなります。