2007/07/08(日)17:15
黒の上に白
ルーマニア産の水晶です。
以前は、遠いヨーロッパ産の水晶だったのに、
何年か前から松ぼっくりみたいだったり、黄鉄鉱や閃亜鉛鉱が一緒に結晶していたり、
いろいろ個性的なルーマニアの水晶をたくさん見かけるようになりました。
それも、白いミルキーな水晶と、同じような形のスモーキーが産出するのが
おもしろいところです。
キャンドルクォーツというより松ぼっくりクォーツと呼びたい形状の水晶の
白と黒をセットでそろえたいものだと思っていたら、
ちょっと値段が上がってしまって、二の足を踏んでいます。
さて、今回の写真の石は、松ぼっくり水晶ではなくて、
小振りなスモーキーが生えそろい、おそらくドロマイトであろうと思われる
白い「雪」をかぶったクラスターです。
この「雪」は上から降り積もったのではなく、横からくっついているので、
スモーキーがすっかり覆われることなく、おもしろい風情になっています。
「雪景色」……とでも呼びたい感じですが、ドロマイトがもこもこと暖かそうですし、
スモーキーも光に透けて、明るい感じなので、
あまり「寒い」「冷たい」という感じはしません。
スモーキーの色合いは、どことなく緑がかっているようにも見えます。
大型の松ぼっくり水晶になると、透明感が少なくなり、色も濃くなってしまうので、
スモーキーの色を楽しむのなら、これくらいのクラスターが良さそうです。
ところで、ときどきこれくらいの色合いの水晶が「モリオン」として
売られているのですが、KURO的には、とうていモリオンとは思えません。
モリオンと言うからには、結晶の大部分が不透明黒なければ。