カテゴリ:東ヨーロッパ産
カザフスタン産のストロベリー・クォーツです。 私にとってストロベリー・クォーツといえばこれ。 あるいは、メキシコ産の、ゲーサイトの内包で愛らしい赤に染まった水晶のこと。 最近は、インド産でもいい線を行っている水晶が出てきたようで、 ものによっては「ストロベリー」に入れてもいいかな、と、ちょっと規制緩和中。 ストロベリー・クォーツのそっくりさん(個人的には似ていないと思う)として、 時折ストロベリー・クォーツの名前で売られていたりする チェリー・クォーツという名前のガラスビーズは論外としても、 「ストロベリー・クォーツ」という名前で売られている水晶の多くに、 個人的には大いに不満です。 「これこれこういうものがストロベリー・クォーツである」という しっかりした規定は存在しないので、 鉄などで、苺のように愛らしい赤に色づいた水晶ならば、 ストロベリー・クォーツと呼ばれても鹿田がないとは思います。 私も、今回の写真のような カザフスタン産(あるいはメキシコ産)の水晶以外は ストロベリー・クォーツではない! ……とはいいません。 しかし、やはり有名なのはこの水晶であり、 これを知らずして「ストロベリー・クォーツとはこういうもの」と 思いこんでしまうのは、あまりに切ない。 昨今、このようなレピドクロサイトを含んだ水晶がストロベリークォーツと 呼ばれていたりします。 ゲーサイトとレピドクロサイトはよく似ていて、 厳密には見た目だけでは区別できないそうですが、 こういうタイプの内包では、見た目がごつく、色合いも赤よりも茶色に傾きます。 あるいは 時にレッドアベンチュリン、あるいはマスコバイトとも呼ばれていて、 いったい何の石かわからないこの石がチェリー・クォーツと呼ばれていたりします。 (個人的には水晶ではないと思いますが……) これらの石は、ビーズとして見かける機会が多いだけに、 ブレスレットなど、ビーズで石に接する人は、 ストロベリークォーツといえばこういう石、と思ってしまわないでしょうか。 カザフスタン産ストロベリー・クォーツも 最近は、ビーズでやや見かけるようになりましたが、 やはり全体としては少ないです。 繊細なゲーサイトの内包によって、半透明の赤に色づいた、 小ぶりで愛らしい「苺」な水晶。 写真の石は、ストロベリ・クォーツとしては色が薄い方です。 本当に綺麗なものは、まさしく苺の赤なのです。 あんなこんな、ストロベリークォーツがあっても仕方がないけれど、 この”苺ちゃん”をお忘れなく! こんなかわいい水晶が、地面の中から出てきたその現場を、 一度見てみたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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