2007/12/19(水)00:41
池袋戦利品。
終わってしまった池袋ショー。
今度は写真で楽しむぞ、と、窓辺のいつもの位置に陣取り、カメラを構えました。
ショーの浮かれた気分ではなくて、どう撮ればその石らしく写せるか、
その石だけを見つめて、どんな表情をしているかに集中する写真撮影は、
KURO流、石とのご挨拶儀式。
納得の写真が撮れれば、なんだか石と近く、仲良くなれた気分ですし、
撮れなければ、ちょっとまだよそよそしく、じっくり互いを理解しましょうね、と
そんな感じになります。
で、光線の具合が厳しく、お昼前後のわずかな時間しか撮影に適さない条件で
一通りばしばし写してみたのですが、今回の石は「これはすごいぞ」と
いれこんだ気分と写真写りが反比例。
手強いです。
ここは気長に、石と向かい合わなくてはなりますまい。
そんな中で、初回から「あ、いい感じ」に写ってくれた、素直な石もあります。
いつものお店が2店ほど出店していなかったにもかかわらず、
なぜか戦利品中の数が多かったインド石の一つ。
おそらくは南インド産であろうと思われる、触像アメジストです。
アメジストとも、インド産とも表示がなく、
クラスターやドゥルージー、フラワー・アメジストのようなものなど、
いろいろな形状のアメジストが並んだ中から見つけました。
一つ一つ箱に入れられ、ラベルが付けられ、手に取れば店の人が
「その石はね……」と説明してくれる店よりも、
雑多に並べてある中から探す方が楽しい、今日この頃。
さて、写真ですが、きな方の結晶の表面が、がさがさした感じに写っているのが
おわかりいただけると思います。これが溶けている証拠。
ほんのもう少し溶け具合が少なかったら、「▽」が見えていたかもしれません。
実際はわずかに溶けすぎてしまったため、
「▽」が重なりすぎてざらざらになっています。
買ったのとは別の(買ったお店が外国のブースだったため)
店の方に見ていただいたところ、触像でビンゴ。
溶けてる水晶マイブーム中なだけあって、ちょっとは見分けがつくようになったようです。
全体として見ても、母岩付きで、結晶の付き方のバランスもよく、
その結晶が触像であることで、柔らかいような、生き物めいているような、
あるいはどこかみずみずしく感じるような、独特の雰囲気が加わっています。
特に目立って特徴があるわけではないけれど、
しみじみ見ると、味わい深く「いい感じ」。
触像という一ひねりが加わっているのに、
写真写りそのままに素直なイメージです。