2008/02/14(木)00:06
意思疎通
今日は、またしても石好き仲間でミニオフ。
石見せ会+情報交換会+石屋はしご。
類友というか、ちょっと変わった系統の石好き仲間なので、
本やショップの商品説明では飽きたらず、
聞き込んだ裏話を交換しあって、情報充実を図ります。
いつもは原石をいている店を覗くのですが、
今日はちょっとルース屋さんも覗いてみました。
ルース屋さんの主役は、やはり宝石。
それに混じってアゲートや水晶など、準貴石のルースもあって、
覗くのはもっぱらそういうコーナーです。
「ちょっと見せてください……」と、邪魔にならぬようにそっと見ていくと、
いろいろあれこれ引っかかります。
引っかかるのは、名前。
スターローズクォーツ、つまり「*」状のスターが出る石にキャッツアイ・ローズとか、
色合いからしてレインボームーンストーンでは……と思う石に
「ロイヤルブルー・ムーンストーン」
いや、レインボームーンストーンという名称は見かけませんでした。
アメジストにゲーサイトが入った石はストロベリー・クォーツ。
もともとストロベリーと呼ばれ始めた石はメキシコ産の、
アメジストにゲーサイトが入った石だったそうなので、
まるっきり間違いとは言えませんが、ゲーサイトがかなりごつくて
ストロベリーに見えません。
ほとんどゲーサイトが入っていないものまでストロベリーと言ってしまうのはどうも。
宝飾関係はやはりダイアモンドとかエメラルドとか
そういう有名な宝石が中心で、安い準貴石類はかなりアバウトなのかなあ……と
ちょっと思ってしまいます。
少し前に、石の表面の熱伝導を計測して、その石が何であるかを判別するという
ジュエリー・テスターなる機械を見ました。
その機械を使えば、今まで何であるのかわからなくて困っていたのも一発解決!
……かと思っていたら、やはり、判別できるのは有名どころの宝石で、
その使い方も原石や、鉱物が混じった岩石では無理そうでした。
最近、「天然石」の分野、特にビーズなどで、正しい名称を表示すべく、
鑑別を取り入れるところがでてきました。
鑑別の結果●●石と言われると、なるほどそうかと思ってしまいますが、
いったいどの分野の鑑別か、それも実は知りたいかもしれません。
鑑別という行為を疑うわけではありませんが、
鉱物と宝石では、どこか微妙に違うかもしれない。
ビーズやパワーストーンといった、いわゆる「天然石」と宝石では
やはりどこかズレてしまったりしないだろうか。
レムリアンシードや、スーパーセブン、インファナイト、アゼツライトといった
クリスタルヒーリングやパワーストーンの分野で付けられた名前は、
宝飾の分野には本来存在しないものですから、
たとえばアゼツライトは単に「石英」という結果になるでしょう。
私たちが楽しむ「天然石」の分野は、実は鉱物や宝飾、手芸、
それにイメージの分野など、いろいろな要素が混じった複雑なもの。
また、石との関わり方も人それぞれです。
そんな中では、鑑別は参考になっても絶対とは言えないと思います。
鑑別結果があるから大丈夫。
そんな単純なものではない、誰かに説明してもらえるような
楽なものでも、実はない。
その大変さがおもしろいとも言えますが。