虚空座標

2008/02/14(木)00:06

意思疎通

その他(79)

今日は、またしても石好き仲間でミニオフ。 石見せ会+情報交換会+石屋はしご。 類友というか、ちょっと変わった系統の石好き仲間なので、 本やショップの商品説明では飽きたらず、 聞き込んだ裏話を交換しあって、情報充実を図ります。 いつもは原石をいている店を覗くのですが、 今日はちょっとルース屋さんも覗いてみました。 ルース屋さんの主役は、やはり宝石。 それに混じってアゲートや水晶など、準貴石のルースもあって、 覗くのはもっぱらそういうコーナーです。 「ちょっと見せてください……」と、邪魔にならぬようにそっと見ていくと、 いろいろあれこれ引っかかります。 引っかかるのは、名前。 スターローズクォーツ、つまり「*」状のスターが出る石にキャッツアイ・ローズとか、 色合いからしてレインボームーンストーンでは……と思う石に 「ロイヤルブルー・ムーンストーン」 いや、レインボームーンストーンという名称は見かけませんでした。 アメジストにゲーサイトが入った石はストロベリー・クォーツ。 もともとストロベリーと呼ばれ始めた石はメキシコ産の、 アメジストにゲーサイトが入った石だったそうなので、 まるっきり間違いとは言えませんが、ゲーサイトがかなりごつくて ストロベリーに見えません。 ほとんどゲーサイトが入っていないものまでストロベリーと言ってしまうのはどうも。 宝飾関係はやはりダイアモンドとかエメラルドとか そういう有名な宝石が中心で、安い準貴石類はかなりアバウトなのかなあ……と ちょっと思ってしまいます。 少し前に、石の表面の熱伝導を計測して、その石が何であるかを判別するという ジュエリー・テスターなる機械を見ました。 その機械を使えば、今まで何であるのかわからなくて困っていたのも一発解決! ……かと思っていたら、やはり、判別できるのは有名どころの宝石で、 その使い方も原石や、鉱物が混じった岩石では無理そうでした。 最近、「天然石」の分野、特にビーズなどで、正しい名称を表示すべく、 鑑別を取り入れるところがでてきました。 鑑別の結果●●石と言われると、なるほどそうかと思ってしまいますが、 いったいどの分野の鑑別か、それも実は知りたいかもしれません。 鑑別という行為を疑うわけではありませんが、 鉱物と宝石では、どこか微妙に違うかもしれない。 ビーズやパワーストーンといった、いわゆる「天然石」と宝石では やはりどこかズレてしまったりしないだろうか。 レムリアンシードや、スーパーセブン、インファナイト、アゼツライトといった クリスタルヒーリングやパワーストーンの分野で付けられた名前は、 宝飾の分野には本来存在しないものですから、 たとえばアゼツライトは単に「石英」という結果になるでしょう。 私たちが楽しむ「天然石」の分野は、実は鉱物や宝飾、手芸、 それにイメージの分野など、いろいろな要素が混じった複雑なもの。 また、石との関わり方も人それぞれです。 そんな中では、鑑別は参考になっても絶対とは言えないと思います。 鑑別結果があるから大丈夫。 そんな単純なものではない、誰かに説明してもらえるような 楽なものでも、実はない。 その大変さがおもしろいとも言えますが。

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