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2008/04/22
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カテゴリ:国産
尾平

久しぶりに、国産水晶です。
産地は大分県尾平鉱山。尾平といえば、まりも水晶が有名ですが、
こういうタイプも出るんですねー。
国産水晶も、機会があれば手に入れようとしていますが、
なかなか手が届くところになくて、どこでどんな感じのものが出るか、
頭に入っておりません。

さて、写真の石ですが、芯が白っぽく先端が透明な細い結晶が
ごちゃごちゃ縦横無尽……これは、いわゆる「かき揚げ・クラスター」
ガネーシュ・ヒマール産のが抹茶風味あるいは青のり風味なら、
こちらはプレーン。強いて言うなら白魚の天ぷら……。
先端の透明度は高く、照りもいいのに、どことなく柔らかな雰囲気がある水晶です。

聞くところによると、晶洞の中が熱水ならぬ熱粘土に満たされ、
浮いた状態で結晶すると、こんな感じに結晶があっちこっちを向いた
「いがぐり」状になるのだとか。

先日「どろどろゼリー状」の中で結晶すると……という話をしましたが、
どろどろゼリーの正体は、実はどろどろ粘土?
ゼリーよりは、なるほどありそうな感じですが、一つだけ疑問。

ガネーシュヒマール産の緑泥ぎっしりかきあげ水晶も、
おそらく似たような環境で結晶したのだと思います。
見れば見るほど似ています。



こちらの場合は、言うまでもなくどろどろゼリー改めどろどろ粘土の中に
たっぷりと緑泥が入っていたので、こんなに緑になったのでしょう。
所々折れた結晶の断面を見ると、中まで緑なので、
結晶した後に表面に緑泥がついたのではないことがわかります。

対して尾平のほうは、緑ではないからには、緑泥はなかったようです。
緑泥はないけれど、粘土というなら粘土の微粒子がたっぷりあったはず。
そういう微粒子がたっぷり入っているからこそ「粘土」であるはずです。
ならば、なぜ、水晶の中に粘土が入っていないのか。
緑泥で緑ならぬ、泥で茶色、ベージュ色になっていてもいいのでは?

海水が凍る時、海水中の塩分は凍らずに水分のみが凍るのだそうですが、
水晶も同じように結晶の成長速度が比較的早い場合には、
不純物が結晶に取り込まれることはないのかもしれません。
ファントムも、ファントムの層と層の間(おそらく成長速度早かったとき)は、
不純物が見られず、透明です。

しかし、泥水の中で水晶が結晶するときには泥の粒子は入り込まないと言うのなら、
なぜ、緑泥は入り込むのかが不思議。

もしかして、緑泥はあのもこもこの苔状態で「結晶」していて、
あるいは、細かな結晶が集まって苔状・スポンジ状になっていて、
その間に染みこむように水晶が結晶したのか。

「かきあげ」の謎も奥が深い……。








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Last updated  2008/04/22 11:34:47 PM
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