虚空座標

2008/06/06(金)20:02

新宿ショー初日!

ミネラルショー関係(36)

行ってきました新宿ショー。 開場10分くらい前に会場に到着したのですが、なんですか、あの行列の長さは。 幸い行列の流れはスムーズで、さほど待つことなく会場入りできましたが、 いつになく行列が長いその人数があふれているわけで…… 会場すし詰め。 あっちを見てもこっちを見ても、人、人!!! どこへ行くにも、何を探すにも人をかき分けなければ何もできません。 とりあえず、事前情報で目指すお店は決まっていたので、そこへ直行。 直行といっても気分はそうですが、 実際は、人をかき分けかき分け、後ろに置いて行かれる鞄をひっぱり、 やっとの思いでたどり着き、お目当ての石をキープして確保。 ゆっくり見るのはあとにして、次なる目当ての店に。 そこで知り合いの石好きさんたちと顔合わせ。 なんの連絡も待ち合わせもしていませんが、たいてい皆さん初日ははずしませんし、 趣味が似ているので、そういう石を扱っている店で顔を合わせることになるのです。 そこでもいくつか石をキープして、やっと一息。 初日は、とにかくいい石ねらいなので、時間勝負。 あとから追加で掘り出し物を見つける可能性もありますが、 それはそういうことがあればラッキーという部類にはいります。 お店一押しの石はたいてい初日に並ぶので、そういう石をねらうのであれば、 積み重ねた経験と勘で「この石ならばあの店」を割り出し、ピンポイントで勝負です。 日頃のネットワークと情報収集がものを言います。 しかし初日はそれでは終わりません。 会場30分も経ってないのに、すでに石を買っている石好きさんもいて、 そういう人から「○○石があそこらへんにあった」という情報が舞い込みます。 「それは見なければ!」 またしても人をかき分けかき分け……(略)……。 例年新宿ショーは暑くてふうふういいますが、今年は昨日まで気温が低かったので、 珍しく過ごしやすいかと思ったら、やっぱり暑い。 石好きさんの間での情報交換したお店と、 毎年お世話になる石屋さん(すでに顔見知り)を挨拶がてらに回って、 どんな石が出ているか、値段や質の傾向はどうか、 頭の中にショーのマップを作っていきます。 そうこうしているうちに、いつの間にやらお昼の時間は過ぎ、 再び顔を合わせた石好きさんと、残りのメンツを探して集まり、やっとお昼。 そこで本来なら身軽が基本のはずなのに、 えんやこらさと持ってきた自分たちの石を見せ合い、 午前中にぐるぐるまわった会場の情報を交換しあい、 おなかを満たして、気力も復活したところで午後の第2ラウンド。 個人的に言わせてもらえば、ミネラルショーは 単独で半分、仲間で(集団で)半分の割合で会場を見て回るのが良いと思います。 単独で回ればじっくり選ぶことができますが、 集団で行動すると、一人の時ほどゆっくりできないものの、 目の数が倍、三倍になるので、発見や掘り出し物に出会う機会が多くなります。 同じ箱の石を見ていても、自分一人では見つけられなかった 特徴のある石を見つけることができるのです。 さて……今回の新宿ショーは。 あまりの人手に初日だけでは隅々まで掘ることができなかったので、気が付いたところだけ。 アイスクリスタルの数は激減。一番最初にアイスクリスタルを紹介したお店は、 ペンダントヘッドに加工したものを売っていました。 レッドベリルの結晶(母岩なし)が1000円!  さすがに大きさは1センチ未満の小さいものですが、 色はなかなか濃くてきれい。これが1000円とは絶対お得! ベトナムやラオス、カンボジアなど、ちょっと珍しい産地の水晶を扱っていたお店あり。 ラリマーのペンダントヘッドがお値打ちなお店あり。 ラリマーを扱っている店は難店舗かあり、一方はサイズで均一価格、一方はグラム単価。 デザインや色を比べて、価格を秤にかけて選ぶといいかも。 フローライト入り水晶(磨き)が3000円のところあり。 中国・インドのお店はちょっと元気がないようすで目立たず。 リチウムクォーツやシトリンの小さめ原石がお手ごろ価格の店あり。 例年「これ!」という大きな特徴が見えないショーだ……と言ってますが、 今年はさらにその傾向が強いようで、 たぶん、じっくり隅々を掘れば意外な掘り出し物があると思いますが、 ざっと流した程度では、なかなかこれぞという石を見つけるのは苦労です。 そんな中でやっぱり来たか! と思ったのがアホーアイト入り水晶。 ご存じ、南アフリカのメッシーナでのみ採れるこの魅力的な水晶は、 すでに鉱山が閉山しているため、レアで価格も高騰していました。 ……が、どうやらメッシーナの裏口が開いたようなのです。 そのためアホーアイト入り水晶を扱う店が複数。 中の一店は、なんとアホーアイトの磨きを多数扱っていました。 結晶表面を磨いたものだけでなく、ラフな感じのルース状に磨いたもの、 結晶をつるりと磨いてそのままペンダントヘッドにしたものもありました。 ただし、再び産出があったとはいえ、価格崩壊はまだ先のようで、 値段は従来のレアもの価格。 はじめて見るルース状のアホーアイト入り水晶を見るに、 アホーアイトは水晶のかなり表層近くにファントム状に内包されるもので、 まんべんなくまざって、石全体を色づかせて見せるものではないと改めて思いました。 手が出なくても、実物を見ておくことは重要な情報となります。 実物のアホーアイト入り水晶を見れば、時々ネットで見かける、 全体がまんべんなく淡い色に色づいている「アホーアイト」が 果たして本当にアホーアイト入りなのか、判断が付けられると思います。 今年は、ビーズの扱いがさほど目立たないように思ったのも特徴です。 ビーズの店もあるにはあるのですが、少ないようです。 ただし、スギライトのビーズ、シャーマナイト、チューライトなど、 レアめのビーズを集中的に扱っているお店があります。 ミネラルショーは、普段見ないような珍しい石があります。 おなじみの種類の石でも、え、これがあれ? というほど個性的だったりもします。 石の名前や説明が親切に付けられている店は少なく、 初心者さんが選ぶには厳しい条件かもしれませんが、 とにかく数を見ることができるのは、大きなメリット。 かくいう私も、ミネラルショーを楽しみたいがために ちまちま情報をあつめ、自分で石を見分けられるように努力しているようなものです。 石の説明ではなくて、石そのものを見る。その石の個性と魅力に注目する。 ミネラルショーは石と人との勝負の場かもしれません。

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