2006/08/08(火)20:57
IT企業 ~ 時代の波をつかんでゆく感覚 / 会社を渡り歩いて・・・ ~
「経営者の体質がその会社の体質」。
私は会社をおそらく8社くらい経験していますが、それぞれの体質があり、会社では
その感触を肌で感じます。会社を渡り歩くことは世間的には古い頭ではNG。
給与の不安定さはあるものの、それぞれの業界、仕事、カルチャー・・・それらを
体感し、自らの「糧」とするメリットはあると思います。
古い体質、硬い頭の体質、柔軟性がある、癖がある、それぞれ長所・短所はありますが、自分がそこで何を表現するか、実現するかが大切で、そのためにスキルをつけ学ぶことが大切だなと感じています。
IT企業ははじめてですが、感想。
社長はインテリジェンスを立ち上げ、USENでGyaOを立ち上げ、ライブドア問題でも物議をかもした宇野さんです。
イケメン社長として有名ですが、まだ1週目で感じる会社の感覚は次々と時代の
波の変化に対応していく。過去、多くの難局に直面しているとは思いますが、だめだったらとにかく次々ゆく。間をぬってどんどん責め、問題点は改善し先を作る力に長けている。
ニュース制作部門にいますが、「特集」の掘り下げ方に先がある感覚を感じるのです。
そういった枝葉ひとつひとつのところに会社のDNAが刻み込まれているのですね。
視点が独特で、バランス感覚もよい。
また、驚いたのはGyaoの仕組み。テレビより画像の質は劣るものの、PCで映画を
無料で見られるのです。
また、ライブドア・楽天、TBSと手を組んだり、エイベックスと提携したり、最近では
産経新聞をすべて無料で見られてしまうシステムを作ってしまうなどとにかく型破りの
仕組み。ネットとテレビとの融合。そして新聞社との融合。なのに敵を周囲につくらないのがすごい(敵はいるかもしれないけれども)。
盲点をついていくというか、もちろん後々には社会的にも法整備も整ってくるし、
この優れた経営感覚。ぐんぐん先を作るビジネス感覚は最高によい勉強になります。
元々、USENは「有線」の会社を父から譲り受けた宇野氏が 光ファイバー事業を社会的インフラとして広げ、またブロードバンド事業も拡大させました。それが今の「GYAO」事業になっているのですが、こちらではコンテンツ面の充実をはかることが目的。
無料サービスでスポンサー、広告を収益として制作にお金をかけることは従来のテレビの
システムとは変わりはありません。
ただ、物足りなさを感じるのは、世界を視野にした感覚。そして社会的な役割がもう少し明確であればと。
もっともっと世界をビジョンに入れて経営をしていけたら、世界規模のメディアを作ってゆけたら面白いと思うのに。というのは日本のメディアで国際情勢をとろうとしてもなかなかとれないから。見ない、からやらないのもあるかもしれないけれども、「枠」がないに等しい。
そんなことを感じつつ、いろんな会社で先を作ること、さまざまなことを吸収し
自らの「内」からわいてくるものを実現しよう、そういったところです。。。
それができるために 一歩 一歩 着実に・・・。