2008/02/26(火)05:05
フランスの人って育休はあまり使わないのかなー
今日から2週間、パリの小学校はお休みです
それに伴って、小さな子供のいる親は、
お休みしたり、早く帰ったり、ランチに子供を連れてきたり。
フランスの小学校って、10週間学校に行ったら2週間のお休みがあるのですよ~。
そして7月と8月はまるまるお休み。
子育ての支援システムが非常に整っているとはいえ、
こんなに子供に休まれたら、親も大変だろうなーと勝手に思う今日この頃です。
そういえば私の周りは今まさにベビーブーム。
同年代がパパママになると、自然と情報が入ってくるようになりますね。
最近パリでパパになったドイツ人の友人(男の子)が、
「子供を産んだ女性が3ヶ月くらいで仕事に復帰するのが当たり前でびっくりした。」
と言っていたのが印象的でした。
そう、私もずっと不思議だなーと思っていたのだけど。
周りに子供を産む人は沢山いるんだけど、
みんな産休のみで、育休は取らずに復帰しているのよね。
産休は法的には産んでから10週間、私の働く研究所では12週間。
私はそれが、研究という仕事柄、女性もすぐに復帰したいからだと思っていたんだけど、
研究者に限らずそうみたいなのです(もちろん私の知っている限りね)。
同僚のフランス人(彼女は3人の子供のママ)が言うには、
「産休の期間はお給料全額がもらえるけど、
育休の期間は月に300-400ユーロくらいしかもらえないのよー。
そしたら生活していけないから、みんなすぐに復帰するのよ。」
だそう。
産休のときに給料全額もらえるのもすごいですが、
それ以上に納得してしまったのは、生活していけないからすぐ復帰する、
という後半の方。
フランスは女性の社会進出が非常に進んでいて、
子供を持つ女性の8割が働いている、すごい国。
だけどかなりの格差社会で、
1人の収入だけでは生活が厳しいという切実な背景もあるのよね。
確かにフランスの一般的なお給料だったら、
1人の収入で家族を一生養っていくのは大変かもしれない。
普通の人が余裕のある生活をしたかったら、共働きにならざるを得ないのかも。
私は、女性が出産を機に家庭に入らざるを得ない状況になりがちな、
選択肢のない日本の状況が好きじゃないんだけど。
フランスはこの逆パターンで、
子育てに専念したいのに生活のため働かなくちゃいけない場合が、
かなりの割合であるのね。
机上の空論かもしれないけど、やりたいことを選べる社会が理想だなぁ。
まあそういう状況を加味しても、
日本よりフランスの方が子供を産みやすいのに変わりないかも
悲しいことに。