2005/07/12(火)22:56
本屋でワタシも考えた
今朝は豪雨で目が覚めました。県西部では床下浸水の被害も出ていたよう。
頭の中までジメジメした気分で、なにをやっても、はかどらない一日。
薄暮時になり、気分転換に本屋まで歩いていくことに。
平台の上の文庫や新書を眺めつつ、PC関係の雑誌を何冊かパラパラとめくってみる。
触手の動く本はなくかったものの、考えたことがひとつ。
どの世界でもおそらくそうなのでしょうが、本の世界でも、同じものが時代や場所を超えて姿を変えて別のものとして出てくることがあります。
盗作や物真似ではなく、オリジナルなのだけど新しくないもの。
しかも、こういうものは何かの時代の変わり目の「翻訳」もしくは「コピー」
として出てくるために非常に流行ることが多いように思います。
あまりにも例が多いので、なにかひとつだけを挙げるとすると、
以前、『白い犬とワルツを』という小説がありました。
映画も大流行しましたが、こういったものが日本で流行るとは、意外な感じがしました。
昔は、どこの家でもお年寄りが「私が死んでも草場の蔭から見守ってるよ」などということを家族にいっていたように思います。そのあたりから、とりたてて新しさの感じられない話。最近は核家族になっているから、こういうものが少しは流行るのはわかるけど、大流行にまでなるのは怖いものが潜んでいるように、その当時感じていました。
姿を変えて、形を変えて同じものが、目に見えない時代の要請のようなものから「翻訳」もしくは「コピー」される瞬間。
そんな瞬間にも、大ヒットのヒントはあるのかなと、店内をうろつきながら考えてきました(^^ゞ