テーマ:ファンド(48)
カテゴリ:ファンド
バリュー投資の大御所であるブランデス社が運用指図するファンドです。「世界各国の株式市場を投資対象とし、バリュー・アプローチによって、本源的価値を下回って取引されている割安銘柄の発掘に努め、厳選して投資する」が謳い文句です。ブランデスの旗艦ファンドGlobal Equityとほぼ同じ運用をしており、1998年11月からの設定来リターンは50%、ベンチマーク(MSCI World)を54%アウトパフォームと、高いパフォーマンスをあげています。
私がこのファンドを最初に購入したのは2001年7月でした。その2ヵ月後に同時テロが起こりますが、ファンドは10%強のマイナスで下げ止まります。 試練は翌年の2002年に訪れました。エンロンを嚆矢とする不正会計疑惑、テロ1周年に対する警戒、ブラジル大統領選挙、中間選挙、開始時期未定のイラク攻撃などの不透明要因が重なって、リスクプレミアムが急上昇し7月と10月に米国株式相場が急落します(堀古英司氏による解釈)。このファンドも影響を逃れることはできず、同時テロ後の高値から40%以上も値下がります。バリュー投資は値下がりリスクが少ないと言われてますが、それでも40%のドローダウンがあり得ることを身をもって学んだわけです。 その後ファンドは2003年3月中旬に底を打ってから今日までで70%以上も上昇してます(ベンチマークを20%以上アウトパフォーム)。下げる過程で恐怖に駆られて解約した人もいたでしょうが、ブランデスの運用能力を疑わなかった人は結果的には報われました。 このファンドのネックは販路の少なさです。三菱信託銀行、Meネット証券、その他4つの地方銀行でしか購入できません(私はこのファンドを購入するためだけにMeネット証券に口座を開きました)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 26, 2009 12:42:16 AM
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