テーマ:ファンド(48)
カテゴリ:ファンド
バリュー投資に特化したハリス・アソシエイツ社が運用指図するファンドです。「真の企業価値に比べ株価が著しく割安な価格に放置されている銘柄を発掘します」が謳い文句です。2000年3月からの設定来のリターンは128%です。その間にベンチマーク(MSCI World Ex Japan)は18%のマイナスであったことを考えると優秀な成績です。このファンド(Avest-Eと省略)と前回触れたAIG ワールド・株式・オープン(AIGと省略)とを比較してみます。
1. Avest-Eの投資銘柄数は40前後、AIGの投資銘柄数は60前後で、前者の方がより集中したポートフォリオを組んでいます。ハリス・アソシエイツ社の哲学の一つ「過度の分散投資により収益チャンスを薄めない」を反映しているのだと思います。 2. Avest-Eの方がAIGよりもパフォーマンスは良いのですが、ボラティリティもやや高いようです(きちんと計算したわけではありません)。 3. Avest-Eは日本株には投資しませんが、AIGは日本株にも投資します。実際AIGのポートフォリオの18%は日本株で、組入上位銘柄にはNTTとJTが入っています。 4. 純資産はAvest-Eが124億円、AIGが21億円とずいぶん差があります。Avest-Eの販路の多さも差がついた理由でしょう(良い投信でも販路が少ないとなかなか売れません)。 Avest-Eの最大の欠点は多額の分配金を出すことです。直近の決算日に2000円(13%)、1年まえの決算日には3000円(18%)の分配金を出しています。普通分配金に対して課税されますから、分配金を再投資するとしても、その後の複利効果を弱めることになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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