テーマ:言葉と物(6)
カテゴリ:言葉と物
学徒の知識が深まるにつれ、減少するどころか増大する難題の一つは、次のようなものである。学徒は自分が使用している言葉の明確な意味を把握できなくなるのだ。
アレイスター・クロウリー (長尾豊訳) One of the greatest difficulties experienced by the student─a difficulty which increases rather than diminishes with his advance in knowledge─is this: he finds it impossible to gain any clear idea of the terms which he employs.
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クロウリーというと「魔術師」のクロウリーですよね?
私はどうしても「ムーンチャイルド」のような現実と幻想を溶け合わせた小説やロックをはじめとするサブカルチャーへの影響をまず思い浮かべてしまうのですが、膨大な知識を実践を通して活性化しようとした人物には、違いないのでしょう。 タロットカードを作ったり魔法の動作を図解したりしたのは、言葉の不備を補完したかったのかもしれず、言葉の限界を超えたかったのかもしれません。 (Aug 19, 2005 11:52:36 PM)
仰るとおり「魔術師」のクロウリーです。サブカルチャーへの影響は初耳です。調べたらビートルズのアルバムのジャケットにも登場していたんですね。
西洋魔術に詳しいわけではないので、彼が意図したことは私にもわかりませんが、業界での評価は絶大と聞きます。ちなみに彼と弟子のハリスによる「トート・タロット」の絵柄が好きです。 (Aug 20, 2005 01:22:25 AM)
クロウリーのことはコリン・ウィルソンの「オカルト」(10年来の愛読書です)で読んだだけなんですが、ウィルソンはクロウリーよりも、グルジェフの方が好きみたいです。
フーコーもいずれと思いつつ、まだ読めません。 ところでvixmundiさんは、蓮実重彦は読まれますか?僕の20代は蓮實重彦に明け暮れていたもので… (Aug 20, 2005 10:45:21 AM)
suzuki753さんへ
ウィルソンの「オカルト」は読んでみたいとは思いつつも未読のままです(何しろ分厚いので)。ちょっとgoogleで調べたのですが、コリン・ウィルソンの「オカルト」におけるクロウリー評は、マイナス面を強調しすぎている嫌いがあるようです。 グルジェフはピアノ曲を作曲していてCDも出ていました。マニアックな知人が持っていたので、聴かせてもらったことがあります。どんな曲だったかは全然覚えていません(汗)。 蓮実重彦氏の著書は学生の頃に『フーコー・ドゥルーズ・デリダ』を読んだだけだと思います。映画評論の方は全く読んでいません。そういえば蓮実氏は東大の総長をされていたんですよね。 (Aug 20, 2005 05:30:06 PM)
フーコーの名前が出たので、もしかして?と思い尋ねました。
そうです。蓮實氏は東大の総長にもなりました。 僕は蓮實氏の映画評に煽動されてしまって映画にはまったんですが、雑誌の編集長をしたり、映画祭を実現させてしまったり、東大の総長になってしまったり、結構行動の人なので、すごいと思っています。 ここ数年は忙しくてフォローしていませんが。 (Aug 21, 2005 12:16:39 PM) |
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