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2024/02/21(水)08:02

医学切手徒然草-2.高血圧-

厚生労働省の調査によりますと血圧が高めの方は、全国に2,700万人、さらに、50代以上でき3人に1人が、血圧が高めというデータがあります。 高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。 高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなって固くなったりして、動脈硬化を起こしやすくなります。 私たちの血圧は、からだを動かす、寒さを感じることなどで簡単に上昇しますが、このような一時的な血圧上昇は、高血圧とはいいません。 高血圧とは、病院や健診施設などで測定した血圧値が、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上(140/90mmHg以上)の状態をいいます。 自宅で測定する家庭血圧では、それより低い135mmHg以上または85mmHg以上(135/85mmHg以上)が高血圧とされます。 よく病院で測ると高くなり、家庭では低くなる場合がありますが、これ病院では緊張して高くなりますから、自宅でも日々測定することです。 降圧薬による高血圧症の治療をしていない人で、日常生活では正常血圧であるにも関わらず、病院、診療所、または健診の場で 医師・看護師などによって血圧が測定される時に、繰り返し高血圧を示す場合を「白衣高血圧」といいます。 また、病院・クリニックでの診察室での測定では正常血圧であるのに、家庭や職場などで測定した血圧が高い場合を仮面高血圧と言います。 仮面高血圧は、持続高血圧と同じくらい心肥大や動脈硬化を起こしますから注意が必要となります。 目指すべき降圧目標値は、年齢・合併症によって人それぞれ異なります。 切手は1978年ウガンダ発行の「世界高血圧月間記念切手」の中の一枚で、血圧測定と高血圧のグラフが描かれています。 切手は1988年台湾発行の「高血圧予防切手」で、血圧測定と心臓の中に血圧計が描かれています。 切手は1988年国連ウィーン発行の「世界ボランティアの日記念切手」で、看護師による血圧測定の光景が描かれています。

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