蛇毒いろいろ-10.ヤマカガシ-
ヤマカガシ(Rhabdophis tigrinus:ラブドフィス・ティグリヌス)は、日本の九州以北に生息する代表的な毒蛇です東日本のヤマカガシは黒と赤の市松模様が特徴で、幼蛇時代には首に黄色いバンド模様が目立ち毒ヘビらしい奇抜な模様をしています。ヤマカガシは地域によって模様に変異があり、西日本は東日本に比べ地味な色合いになる傾向があります。要するにこのヘビは変異パターンがいろいろあるため、ヤマカガシだと判断するには慣れも必要となります。ヤマカガシは、一昔前までは無毒とされていましたが1974年に有毒種と報告されたという経緯があります。ヤマカガシが持つ毒は、上顎の奥にある毒腺から分泌される毒と、背面から分泌される毒の2種類があり上顎の奥から分泌される毒は、主に獲物を捕らえる際に使われる出血毒で全身的な出血による死亡例も報告されています。国内では過去に死亡例が4例確認されています。国内での被害が最も多いマムシの、およそ4倍もの強い毒を持つと言われています。ヤマカガシの抗毒素血清が常備されているのは群馬県のジャパンスネークセンターだけです。【参考資料】『血清療法 ヤマカガシ』ヤマカガシの切手は日本からは未だに発行されていませんので、変わりにヨーロッパヤマカガシの切手を紹介させていただきます。※因みにヨーロッパヤマカガシは毒を持っていません※切手は1994年デンマーク発行の「デンマークの絶滅危惧種の動物切手」の中の一枚で、ヨーロッパヤマカガシが描かれています。切手は1996年ルーマニア発行の「動物相切手」の中の一枚で、ヨーロッパヤマカガシが描かれています。切手は1994年ポーランド発行の「保護された爬虫類と両生類切手」の中の一枚で、ヨーロッパヤマカガシが描かれています。切手は1993年モルドバ発行の「絶滅危惧種のヘビ切手」の中の一枚で、ヨーロッパヤマカガシが描かれています。