691470 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【ログイン】

ある偏狭な音楽的映画レビュー

2017年08月22日
XML

アニメレビュー

宇宙戦艦ヤマト2022
愛の戦士たち - 第1巻 -

Star Blazers 2202: Warriors of Love
日本(2017年2月25日劇場公開)50分

■ 監督 羽原信義
■ シリーズ構成、脚本 福井晴敏
■ 声の出演 小野大輔/ 桑島法子/ 鈴村健一/ 大塚芳忠/ 手塚秀彰/ 神田沙也加


- INTRO -

・・・ハイ、またお会いしましたw

ヤマトのレビューは『2199 星巡る方舟』以来ですから、
2年振りの再開という事になります

前回のシリーズ完結の時点で 続編はもう無い様な造りを感じておりましたので
まさかの続編という印象が強い本作でした

本作の絵柄は、前作『2199』のビジュアルを踏襲したものですが
『2199』では総監督だった出渕裕の名前は無く、

代わりに『亡国のイージス』『ローレライ』の著者で
『ガンダムUC』の作者でもある 小説家 福井晴敏の名前が
脚本:シリーズ構成 に大きくクレジットされた所に

今回の新作の大きな特徴がある様に思われます


出渕監督の再登用が無く、続編が造られた背景は
色々考えられるものがありますが

一つは、2017年に公開を目指して制作に入った と
かねてから噂されていた、ハリウッド版ヤマトの制作が
現時点で頓挫している事が

本作の制作へと 話がスライドして行った印象がある事と

出渕監督が本作の成功により (ある程度の)制作に関する自由な采配と
オリジナル新作の企画を立てられる立場になった(と思われる)事が

影響したのかもしれません

また、
近年『ガンダムUC』の成功でアニメファンの間でも
広く名を知られる様になった福井晴敏氏の起用は

前作でリブートされたヤマトテーマ性を更に掘り下げる意図を
感じさせるものがありました

福井晴敏氏本人は、「小説は金にならない」という
至ってドライな理由で アニメの制作に関わる経緯があった人物ですが

日本の2大アニメコンテンツと言える『ガンダム』と『ヤマト』の
両方の制作に関わった事は ある意味

ハリウッド2大SFコンテンツと言える『スター・トレック』『スター・ウォーズ』
両方の制作に関わった J・J・エイブラムス同様に

これらが時代を越えて支持される作品という事とは別に
これらが時代を越えても通用する作品にする為の

どちらも「一方が成功した」という実績を買われた
約束された成功が前提という巨大な重圧込みの起用であった事は

想像に難しく無い事ではありました


ともあれ、

時代を越えて巨大コンテツと化した『宇宙戦艦ヤマト』を
時代を重ねて巨大な期待を持って最アニメ化を待ち望んでいたファンに

再びどの様な物語を見せてくれるのか
大いに期待する続編アニメ化となっております☆



という訳で、リメイクヤマトTVシリーズの完全新作続編となった
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』を 最終回まで

長期間に渡るレビューとしてご紹介します
暫し お付き合い下さい・・・



-STORY-

【プラモデル】1/1000 宇宙戦艦ヤマト 2202 [バンダイ]《10月予約》
価格:4740円(税込、送料別) (2017/8/22時点)

第1話『西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト』
脚本:福井晴敏、岡秀樹
絵コンテ:榎本明広
演出:加戸誉夫
作画監督:前田明寿、髙木弘樹

- STORY -

ガミラスと敵対関係にあるガトランティスが
周辺の星系を侵略し勢力を拡げつつある頃

今やガミラスと同盟関係にある地球は
遠くガミラスの勢力圏にある星系に特別編成艦隊を派遣し

ガトランティスによって占拠されたガミラス基地奪還の為
ガミラス辺境警備艦隊と連合作戦を展開していた

圧倒的火力を誇るガトランティス艦隊の兵力に比べ
連合艦隊は劣勢を強いられるが

地球の最新鋭艦「アンドロメダ」が放った新兵器の威力により
ガトランティス艦隊は壊滅した

戦艦「ゆうなぎ」の艦長として戦闘に参加していた古代進(声 - 小野大輔)は
地球防衛艦隊の最新鋭艦「アンドロメダ」が

イスカンダルとの条約違反にあたる「波動砲」を使用した
「拡散波動砲」を配備していた事に憤りを覚えるが

アンドロメダの攻撃を逃れた一隻のガトランティス艦が
帰還する地球防衛艦隊に紛れてワープしたので
古代もガトランティス艦を追ってワープする

「ゆうなぎ」は地球圏でワープアウトしたが
地球へ向けて特攻をかけるガトランティス艦の進路を変える事が出来ず

最終手段もやむなしと決断仕掛けたその時
地球の真田から迎撃をかける通信が入り

海底ドック内で改装作業中にあった「宇宙戦艦ヤマト」の主砲で
ガトランティス艦は大破した

その時 古代の前に突如として、故 沖田艦長(声 - 菅生隆之)の幻が現れ
「ヤマトに乗れ」と 謎の言葉を語りかけて来るのだった



【プラモデル】宇宙戦艦ヤマト2202 1/1000 地球連邦
アンドロメダ級一番艦 アンドロメダ ムービーエフェクトVer. バンダイ

価格:11800円(税込、送料別) (2017/8/22時点)

第2話『緊迫・月面大使館に潜行せよ』
脚本:福井晴敏、岡秀樹
絵コンテ:アミノテツロ
演出:上坪亮樹
作画監督:高見明男

- STORY -

地球では新造戦艦アンドロメダの進宙式が行われる中
ヤマトクルーたちは沖田艦長の命日でもあるこの日に
故人を偲んで英雄の丘に集まっていた

当初はなごやかだった歓談も、
軍拡路線を柱とした超保守的復興政策を突き進む
地球政府のやり方に話が向かうと
不満をぶつけ始めるクルーたちであったが

ここで沖田艦長の幻覚を森雪(声 - 桑島法子)以外の全てのクルーが
目撃していた事が判明する

真田志郎(声 - 大塚芳忠)は幻覚の発生元となったエネルギーの解析を試みて
宇宙の彼方で助けを求める何者かのメッセージであった事を突き止める

救助に向かうべきだと主張する古代に対して
島大介(声 - 鈴村健一)は根拠が足りないとして慎重論を唱えて意見が分かれ

今後の方針が定まらないまま釈然としない古代は
気持ちの整理を付けようと
旧司令部のあった地下都市へと足を向ける

そこでガミラスの武官クラウス・キーマン(声 - 神谷浩史)が古代に接触して来て
ヤマトクルー全員が当局に監視されている事を告げると
それに関連した極めて重要な情報を伝える為
地球大使ローレン・バレル(声 - てらそままさき)に会う様に進言する

古代はキーマンの進言に従い、単身秘密裏に
バレル大使が駐在する月面のガミラス大使館へ向かうのだった


-解説-


■ 本作はTV版『宇宙戦艦ヤマト2199』の3年後を描いた
完全新作作品で

前シリーズでも登場した「ガトランティス」との戦いを主軸とした

旧劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト -愛の戦士たち-』と
旧TVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』がベースとなった

新たな物語展開をするリブート作品となっております。


本リブート作では
旧作での、復旧後繁栄に酔いしれる 地球人類の脆弱性に警鐘を促す物語展開は
そのままに、

旧作では宿敵だったデスラーがヤマトとの復讐戦を通して
古代との私念を超えた友情を芽生えさせるドラマティックな展開が
シリーズの一つの大きな柱となって行きましたが

前シリーズで死亡した(※現時点)デスラーとの交流では無く
デスラー政権が倒れたその後のガミラスとの和平と国交を樹立させて
それを主軸にした 地球の復興と発展にまつわる欺瞞を描いている所に

旧作との時代背景の違いを考慮し
現在の世界情勢を視野に入れた大きな描き方の違いがある様に感じられました

特に旧作には無い展開として
謎のガミラスの武官クラウス・キーマン(声 - 神谷浩史)の登場で
古代達ヤマトクルーが知らない地球の欺瞞が明かされる流れからは

クルー達が反逆行為を犯してまでヤマトを発進させる動機付けが
旧作では今ひとつ弱かった点を補う目的がある様に思われました

又、前シリーズでは中盤で
地球がガミラスとの戦端を先に開いたという衝撃的事実が発覚しますが

今回その張本人でもある軍司令官芹沢虎鉄(声 - 玄田哲章)の再登場で
これまで地球政府上層部が水面下で暗躍してきたツケが
払わされる展開を匂わせるものがありました


これらの新しい設定と展開が加えられたのは

多くは70年代のおおらかな時代に作られたプロットの不備を埋める為の
補完が目的の新たな創作と思われ

今回のリブートの創作部分が、
時代性を考えての旧作の不備を補う目的で生み出されたものなのか
あくまで現代のユーザーのニーズを考慮しての付加価値を加える目的のものなのか
旧作をより進化させ新たな魅力をもたらすものとなるのか

ファンとしては今後の展開に大いに期待したい所です



それらの展開とは別に、前シリーズの特徴だった

極めて「アニメ的」ステレオタイプな演出の
ともすれば稚拙に感じる大人の視聴には耐えられないドラマ展開や
明らかにアニメマニアを想定した女性キャラクターの
サブカルチャー層を意識した極端な描写(萌えとも言う)など

Blu-ray & DVD販売を視野に入れた
今時のアニメファンに対するサービスの徹底さが

旧ヤマトファンに取っては「違和感」と「疑問」を感じさせる
リメイクとなったのに対して

今回は『ガンダムUC』の脚本を担当した小説家 福井晴敏 が
脚本:シリーズ構成を担当しただけあってその様な要素は影を潜め

現在の世界情勢を考慮した緻密な設定と
未曾有の人間ドラマがメインとなった
羽原信義監督による実直な演出が際立つ
大人の視聴に耐える重厚な作品に仕上がった印象が有りました


一方で、
現在2巻まで鑑賞済みの印象を述べますと

前回、出渕演出には観られた
アニメーションならではの画が語りかけてくる様な
魅力的なビジュアルを中心とした

カタルシスを感じる荒唐無稽なまでの物語展開と言った
アニメらしい絢爛豪華さが本作には観られず

全体の雰囲気は、
近年ハリー・ポッターの原作者J・K・ローリング自身が脚本を担当した
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』にも見られる
小説家が映画の脚本を書いた時にありがちな

物語に視点を定めた展開で占められる余り
映像作品として「華」がない仕上がりとなっており

出渕演出の前作は
アニメ的演出を意図して稚拙化したプロットが目立ちながらも
出渕監督の作家性を全面に押し出した「華」があったのに対し

小説家福井晴敏シリーズ構成、脚本の今回は前回見られた稚拙さは一掃され
理にかなったプロットで作られた大人の鑑賞に耐える重厚な内容になりながらも

画が語りかける様だった安彦×富野ガンダムに対して
理づめで責めた『ガンダムUC』の時と同様に堅苦しく

良く出来てはいても退屈な印象すら受けた鑑賞後感ではありました


『ガンダムUC』は宇宙世紀の根幹を揺るがす衝撃的事実が
最終回で明らかとなる、オリジナル新作らしい衝撃作でしたが

既に『さらば宇宙戦艦ヤマト』『ヤマト2』と過去2度映像化され
ファンにとっては物語が刷り込まれている「ヤマト」という巨大コンテンツを

福井晴敏シリーズ構成は『ガンダムUC』の時の様に
ヤマトの世界の根幹を揺るがす様な衝撃的問題作として描くのか

本作の鍵となる「愛」というキーワードは
作品にどのような形で投影されて行くのか

第三章の10月公開までまだ間がありますが
今後の展開に期待を込めながら心ゆくまで堪能し


次回は第2章でお会いしましょう~☆





【プラモデル】宇宙戦艦ヤマト 2199 1/500 宇宙戦艦ヤマト バンダイ
価格:8760円(税込、送料別) (2017/8/20時点)






【プラモデル】連邦 アンドロメダ級一番艦 アンドロメダ ムービーエフェクトVer.
バンダイ 1/1000 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

価格:10980円(税込、送料別) (2017/8/20時点)




【Blu-ray】 宇宙戦艦ヤマト2199 Blu-ray BOX(特装限定版)
価格:32201円(税込、送料無料) (2017/8/20時点)





【Blu-ray】さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
価格:6804円(税込、送料無料) (2017/8/20時点)











最終更新日  2017年08月29日 03時48分07秒
コメント(2) | コメントを書く
[アニメ - 宇宙戦艦ヤマト(新シリーズ)] カテゴリの最新記事

PR

サイド自由欄


Aサイト案内Top PageA新着一覧A月別一覧
Aカテゴリー別A楽天プロフィール



にほんブログ村 映画ブログへブログランキング・にほんブログ村へ




楽天プロフィール


Voyager6434さん

映画と音楽と長文駄文ブログ 『ある偏狭な音楽的映画レビュー』

フォローする

日記/記事の投稿

バックナンバー

カレンダー

カテゴリ

コメント新着

キーワードサーチ

▼キーワード検索


Copyright (c) 1997-2017 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.