生涯の経済的ライフプランを考える(その2)
生涯の経済的ライフプランを考える(その1)自分の収入・支出を把握・分析できている人は次のステップへ進みやすい。まずは自分の支出を把握することが必要だ。これは資産構築のポイントでもあり、まずは把握すべし。金融資産構築のポイント:入金力自分の現在支出が月平均40万円だったとする。子供の教育費等が含まれている場合老後には無くなっているはずなど考慮して、例えば月平均支出を30万円と考えたとする。年金収入が月20万円だとすると差額10万円は65歳以降死ぬまで補充する必要がある。35年間(420か月)x 10万円 = 4,200万円の資産が65歳時点で残っていれば計算上は補充できる。4,200万円はハードルが高いと思うかもしれない。会社員である方なら、次に確認すべきは企業年金企業型確定拠出型年金だと思う。昨今は退職金が少なくなったという話しを聞く。多少誤解があるのではないかと思うが、まず退職金と企業年金の基本的な違いは、退職給付を「一括」して受け取るか、「分割」して受け取るかの違いという認識だ。企業年金は確定給付企業年金と企業型確定拠出年金に分けられる。前者は企業が掛金を拠出・運用し、従業員の年金を準備する給付金額が予め確定しているものだ。一方、後者は企業が拠出する年金額は決まっていて、運用成果次第で給付金額が増減するものだ。掛金運用を自身で行うため、運用次第で増やすこともできる。企業の拠出金は最大月55,000円。もし、最大月55,000円を10年拠出されれば、55,000円 x 12か月 x 10年 = 660万円の掛金運用が税優遇を受けてできる。ちなみに個人型確定拠出型年金(iDeCo)は同じ仕組み・考え方であるが掛金を個人で出すものだ。(正確には企業型確定拠出型年金を給与から出す選択型がある)企業が拠出する年金額が55,000円(最大)に満たない場合、iDeCoを使うことができる。逆に55,000円の拠出を企業から受けている場合、iDeCoは使えない。つまり、660万円 + 運用成果分を65歳から年金として受け取ることができる。iDeCoの運用利回りは4%を超えると聞くので、運用益非課税のメリットも加えて50歳から60歳の10年間拠出して複利効果で800万円は超え、さらに65歳までの期間を運用すると1,000万円近くになる。それを100歳までに分けて受け取ると、月23,800円を超える。個人事業主の場合はiDeCoを使えるわけなのでこれを使わない手はない。ここで月10万円のうち23,800円を企業年金でまかなえたとしたら、76,200円 x 12 = 914,400円を年間で受け取れる運用があればよい。年利4%で運用するとすると、914,400円 ÷ 0.04 = 22,860,000円あればよいことになる。では次に65歳までの過ごし方について深堀して考えてみたい。(続く)↓よろしければポチッとお願いします。株式ランキング