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良さんの読書日記

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2012.09.10
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『望郷』湊かなえ 、文春文庫、第65回日本推理作家協会賞短編部門

 本書『望郷、海の星』は、湊かなえの短編ミステリーだ。
 浜崎洋平は、瀬戸内海に浮かぶ島に暮らしていた。小学6年生の時に父親の秀夫が失踪した。
 母親と洋平は、毎日父親を探して歩いた。
 洋平は、家計の助けになるよう学校から帰ると、釣りに行った。ある日、隣の島に住む真野幸作という漁師のおっさんと知り合いになった。魚をくれるのだ。
 そのおっさんが、魚やお菓子を持って、洋平の家に2週に1回ほど来るようになった。洋平は、おっさんは母親が目当てだと考えた。
 洋平が中学3年生の時、おっさんが背広を着て、百合の花束を持って家に来た。おっさんは、母に父・秀夫は死んだことを受けとめて、新しい生活を始めるべきだと話した。しかし、母は秀夫は生きていると言い張った。
 この日を境に、おっさんは来なくなった。
 秀夫は、高校を卒業し、島を出て東京のスーパーで働いていた。すでに、妻と子どもがある。
 高校の同級生で、おっさんの娘の真野美咲が、上京するので会ってほしいとハガキがきた。洋平の父・秀夫のことで話があるというのだ。
 美咲の話を聞いた洋平は、おっさんと父の新たな事実を知る。
 湊かなえさん特有の人間模様が描かれているおすすめの一冊だ。


ホーム・ページ『推理小説を作家ごとに読む』も、ぜひ、ご覧ください。
http://bestbook.life.coocan.jp 






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Last updated  2017.04.03 20:21:08
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