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カテゴリ:ミステリー小説
『桜疎水』大石直紀 、光文社、初版1917年3月20日、『おばあちゃんといっしょ』は第69回日本推理作家協会賞を受賞。
本書『桜疎水』は大石直紀の短編集で6編が収められている。 『お地蔵様に見られてる』――さやかは、京都で大学生活を送った。4年の時、遊び友達の靖宏が死んだ。まだ息があったのに、保身のため彼を見捨てて逃げた。 『二十年目の桜疎水』――正春は京都の大学の3年生だった。一つ年下の芸大生・雅子と交際するようになった。正春が4年の時、二人は結婚の約束をした。 『おみくじ占いにご用心』――上宮は適当にヘルパーの後をつけて、独居老人の家を特定する。その後、信吾が宅配便を装ってその家の状況を調べる。そして、上宮が介護施設の職員を偽って家に上がり込む。 『仏像は二度笑う』――片山正隆は子どもの時から手先が器用で、仏像を作る仏師になった。20歳の頃、ギャンブルにはまった。それで、仏師を首になった。京都で光文堂の店主・滝口に雇われ、贋作を作るようになった。滝口の娘に、贋作は作らないと約束させられ、二人は結婚した。しかし…。 『おじいちゃんを探せ』――大阪の大学に通う沙和は、冬休に長野県の実家に帰省した。正月、母がおばあちゃんのところに行ったら、あの人から年賀状が来ていた、と父と話していた。あの人とは、外に女を作って離婚されたおじいちゃんだ。 本書に収録されている作品は、家族が一つのテーマになっている。祖父母と孫、恋人同士とその家族など、人間模様が展開されるミステリーになっている。 ホーム・ぺージ『これがミステリーの名作だ』も御覧ください。 http://bestbook.life.coocan.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.12.14 12:56:26
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