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カテゴリ:ミステリー小説
『それまでの明日』原りょう 、早川書房、初版2018年3月10日、2019年「このミステリーがすごい!」第1位。
渡辺探偵事務所に、望月皓一と名乗るミレニアム・ファイナンス新宿支店長が、調査の依頼に来た。業平という料亭の女将・平岡静子の身辺調査だ。探偵の沢崎が調査に入ると、静子は数カ月前に病死していたことがわかった。この事実を知らせようと新宿支店に行くと、望月は席空きだった。そこへ、二人組の強盗が銃を持って押し入り、沢崎は人質の一人になった。 本書は、殺人事件が起こって、それを探偵の沢崎が解決するというミステリーではない。殺人事件は起こるが、それが中心ではない。一つの人間ドラマが展開される。 調査が進む中で、料亭の女将に人生をささげた平岡静子の姿がわかってくる。強盗事件で、沢崎は人質になった海津一樹と知り合いになる。彼は、母子家庭で育ち、父親を知らなかった。沢崎は、お父さんではありませんか、と聞かれた。 これらに、ヤクザの抗争が絡んでくる。 そうこうするうち、沢崎の依頼者・望月は、彼の名をかたったニセ者であることがわかった。では、本物の望月はどこにいるのか、ニセの望月は何者なのか? 読者は物語に、引き込まれてゆく。 ホーム・ぺージ『これがミステリーの名作だ』も御覧ください。 http://bestbook.life.coocan.jp
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Last updated
2019.03.21 13:36:56
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