2011/07/04(月)12:09
太平洋にレアアース鉱床
太平洋にレアアース鉱床…陸上埋蔵量の800倍
ハイブリッド車のモーターやLED照明などに不可欠な
レアアースを豊富に含む鉱床が、
太平洋の深さ3500~6000メートルの海底に大量に存在することを、
東京大工学系研究科の加藤泰浩准教授らの研究グループが発見した。
資源量は、陸上埋蔵量(約1億1000万トン)の800倍に及ぶと見積もられ、
中国依存の供給事情や将来の枯渇などの懸念を抱えるレアアースの
安定確保につながる成果として注目される。
海底火山から噴出した熱水に含まれるゼオライトなどが、
海水中のレアアース粒子を吸着し、沈殿したとみられる。
南東太平洋の海底から4平方キロメートルの泥を厚さ10メートル分採掘すると、
日本の消費量の1~2年分が回収可能という。