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テーマ:国際恋愛(198)
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私は隣の部屋まで行き、インターホンを鳴らしました。
もちろん、言い訳をするためです。 私は自分を主張しなければならないと思いました。 もし、大家さんに告げ口されて私がでていかなければいけなくなったら、たまりません。 私はここしか、居所がないですし・・・ ある意味、こちらも切羽詰まっていました。 こわがってばかりいたって、今は誰も助けてくれないんだし・・・ やるしかありませんでした。 彼は、しばらくして出てきました。 「夜分遅くにすみません。 隣りの家のものなんですが・・・ お話があってまいりました。」 「私は、本当に今の今まで寝ていましたし・・・ 絶対に今日に限ってはうるさくしていないという自信がありますし・・・ 確かに今まで、うるさかったかもしれません。 なにせ、二人で住んでいましたし・・・ 私たちは二人で住んでいましたから、お隣さんの音などあまり気にならなかったのですが・・・ そちらは、お一人暮らしですし、私たちの音がうるさかったのでしょうね。 あやまります。 ですから、もう片割れの方は、国へ一旦帰っておりますし・・・ 今ここにいるのは、私だけのものですから・・・ どうか、怒鳴り込んでくるのはやめていただけませんか?? 私も女一人ですし・・・ どうしてもこわいのです。 うるさかったら、ちゃんと普通に言ってくださればわかりますし・・・ 理解もできます。 こちらも、どうしてもいきすぎてしまう場合があるかもしれませんが、ちゃんといってくださればわかりますので・・・」 そういいました。 私は彼の事をよく見ていませんでしたが・・・ 今回よく、見ると普通の顔をいています。 前会った時は、怒っていましたし・・・ さらに暗がりだったので顔が赤黒く、酒飲みの顔に見えたのですが・・・ そんなわけではありませんでした。 彼は、私に言いました。 「すみません。 あなたをこわがらせてしまったみたいですね・・・ そんなつもりはなかったのですが・・・ 私のほうも、仕事でぴりぴりしておりまして・・・ 少しの物音が、どうしてもいらいらしてしまい・・・ 仕事に集中できなくて困ってた所なんです・・・ しかし、今日の日に限っては、そちらは寝ていらしたということで・・・ じゃ、誰なんでしょうかね・・・ 私のあなたと反対側の隣りでしょうか?? もしくは、下か・・・ いずれにせよ、わかりませんが・・・ 大家の方にはいっておきます。 あなたをこわがらせてしまってすみませんでした。 私もカッとするタイプなものでして、いけないんですが・・・ もし、こわいことがありましたら、言ってください。 私も男ですから、それなりに役に立つと思いますし・・・ じゃ、すみませんでした。」 と、言いました。 いやいや、こわいのはあなただよ。 と、思いながらも・・・ さっきと、違ってすこしは、丁寧になってくれましたし・・・ それに、すこししゃべったことでどうにかこうにか心の壁はとれたことに気がつきました。 私は、なんとか胸をなでおろし・・・ 部屋に帰りました。 気が抜けたのは抜けたんですが・・・ この日は、パソコンをしたのですが・・・ どうにもこうにも胃がいたく・・・ しばらく、本当にご飯を食べる事ができませんでした。 ・・・ ・・・ つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 2, 2005 10:20:41 AM
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