Kimono Ponchoのブログ

こんにちは

いつもご覧頂き、誠にありがとうございます

さて、本日は、新企画「110ｃｍ幅の布地で身長180ｃｍの女性の着物を作ろう！」第3回めです

前回は110ｃｍ幅の布地を20ｃｍ幅と45ｃｍ幅2本に切り分けて、反物状の布地を作るところまでご紹介しました

今日は、「寸法の決め方」です

今回私が作りたいのは、すらりとした、身長180ｃｍの女性の着物なので、身幅は狭目にしたいと思っています

現在の日本の標準的な身幅寸法は、後幅8寸（30.3ｃｍ）、前幅6寸5分（24.6ｃｍ）ぐらいですが、これは160ｃｍ前後の身長の方を想定していますので、1割以上も背の高い180ｃｍの方にそのまま当てはめると、少し狭すぎると考えました。そこで、前幅を5分（1割弱）だけ広くして、7寸（26.5ｃｍ）にすることにします

次に、裄寸法の決め方です。
私の持っている和裁の教科書には、裄寸法の割り出し方として、
「身長×0.4＋2ｃｍ」と書かれています。この計算で割り出すと、「180×0.4＋2＝74」で、74ｃｍになります。

しかしここからがわりと重要ですこの教科書は、相当昔の日本人女性の体型を元に、割り出し計算式が作られています。・・・つまり、まだ日本人が「胴長ずんどうで手足が短い」体型だった頃の計算式なんですね～なので、今現在、この計算式のまま裄寸法を割り出すと、大体2～3ｃｍは「袖が短すぎる」という結果になります・・・（今でもこの計算式をそのまま使っておられる方もいらっしゃいますが・・・）

なので、「身長×0.4＋4～5ｃｍ」ぐらいに設定しないといけないんですね～

4～5ｃｍは、大人の身長（150ｃｍ～180ｃｍ程度）の約3％ですので、現代の裄寸法は「身長×0.43」にすると、ちょうどいいぐらいだと私は考えています


ということで、今回は「180×0.43＝77.4」ですので、裄は77.5ｃｍにしたいと思います

次は袖幅と肩幅の設定なのですが、長くなりますので、次回にしたいと思います

・・・こんな感じで少しずつご紹介してまいりたいと思いますので、よろしければお付き合い下さいませ


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